【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
ビーグルは、嗅覚ハウンドに属す犬種です。

古来よりウサギ狩りを業としてきました。

その啼き声から「森の声楽家」との愛称もあります。

個体差が他の犬種に比べ比較的小さいため、

研究所などで実験動物犬としても飼育されています。

また、最近では優れた嗅覚を活かし、オーストラリアや

日本の成田空港などで「検疫探知犬」として、

持ち込み禁止の食品や物品を嗅ぎ分ける「ワーキングドッグ」としても

活躍しています。

有名なキャラクター『スヌーピー』のモデルでもあります。






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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
チャウチャウは、中国広東省原産の犬種です。

本種の短毛版はシャン・ドッグ(スムースコーテッド・チャウ・チャウ)と

呼ばれています。

紀元前から中国にいた地犬で、生い立ちにはさまざまな説が存在します。

現在最もよく知られているのは、サモエドとチベタン・マスチフの

交雑種に由来するという説です。

がっしりとした体格で、マズルが短いです。

顔にしわがあり、舌が青黒いです。

この特徴は青舌と呼ばれ、チャウチャウと血統的なかかわりがある犬種や

ユーラシア大陸北方がルーツの古代犬種、兄弟種と見られるシャー・ペイにも

時折現れる珍しい特徴です。

耳は立ち耳又は半垂れ耳で、コートはもこもことした厚い毛に覆われ、

尾は背中に背負った巻き尾で、ふさふさしています。

後脚が棒状になっているため、竹馬の様なぎこちない歩き方をします。

性格は穏和で物静かだが、生真面目で家族以外には警戒心が強く、

超然とした一面もあります。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
ボクサーは、ドイツ原産の中型犬で、比較的新しい犬種です。

直接の祖先は、ドイツおよび近隣諸国で何世紀にもわたって活躍した

マスティフ系統の獣猟犬、ブレンバイザーとされます。

狩猟の際、イノシシ・シカ・小型のクマなどの獲物をかみ伏せること、

つまり、猟師が追いついて止めを刺すまで、獲物の鼻などをしっかりかんで、

押さえつけておくことが、ブレンバイサーの主な役割でした。

ボクサーという犬種においては、何にもまして“品位”が重要であり、

このことには最大限の注意が払われるべきです。

古来、主人および家族に対する愛情の深さと忠実さで知られています。

家族にとっては危険のない犬だが、見知らぬ人間には容易に気を許しません。

遊んでいるときは快活で人なつっこいが、興奮しているときは

勇猛で恐れを知りません。

頭がよく従順で、よく節度を弁え、きれい好きでもあることから、

家庭犬として、楽しい伴侶として最適です。

誠実と忠誠の鑑ともいえる犬種であり、老齢に達しても、

裏切ったりごまかしたりといったことは決してありません。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
柴犬(しばいぬ、しばけん)は、日本古来の犬種です。

オスは体高 38-41cm、メスは 35-38cm 程度の小型犬種です。

国の天然記念物に指定された7つの日本犬種(現存は6犬種)の1つです。

現存6犬種中唯一の小型犬種だが、飼育頭数は最も多く、

日本犬の代表格とも言えます。

日本犬保存会によれば、現在日本で飼育されている

日本犬種(6犬種)のうち、柴犬は約80%を占めます。

アメリカ合衆国をはじめ海外でも人気が高いです。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
19世紀中ごろ、イギリスのヨークシャー地方の工業地帯の工員の

家屋を荒らすネズミを捕まえるために間接狩猟犬として作出されました。

1862年に「ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャー・テリア」と

命名されたが長すぎたためヨークシャー・テリアと呼ばれるようになりました。

1886年にイギリスのケンネル・クラブにおいて公認された

比較的新しい犬種であり、賢くて勇猛です。

チワワに次ぐ小型な犬種であり、成長しても2~3kg程度にしか

ならない個体が多いです。

しかし、この犬種がマンチェスター・テリアやスカイ・テリア、

マルチーズなど様々な犬種を交ぜ改良したものであることや、

犬種自体の歴史が浅く血統が不安定であることなどの要因により、

しばしば7kg程度までの大きな個体が現れることもあります。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
イングリッシュ・グレイハウンドとは、イギリスのイングランド原産の

サイトハウンドです。

世界中で最も有名なグレイハウンド犬種のため、

単にグレイハウンドとも呼ばれています。

マズル、首、胴、脚、尾が長く、細身で流線型のボディを持ちます。

折れ耳(ローズ耳)、サーベル形の垂れ尾で、コートはなめらかな

スムースコートです。

毛色はほとんど制限がありません。

体高は雄71~79cm、雌68~71cm、体重は雄30~32kg、

雌27~30kgの大型犬です。

足がとても速く、性格は忠実で冷静です。





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アメリカン・コッカー・スパニエルは、単にコッカー・スパニエルと

呼ばれることも多いです。

アメリカ合衆国内で発展したこの犬は、もともとイギリスから輸入された

スペインの猟犬であるスパニエルにはじまります。

1620年、メイフラワー号で最初の移民とともにやって来た

2頭の犬のうちの1頭がコッカースパニエルだったと言われています。

明るく楽しい性格です。

もともとが鳥猟犬だった名残か、活発で遊び好きです。

主人にも忠実です。

また、食いしん坊と呼べるほど食べ物に大変敏感でもあります。

子供や高齢者のいる家庭でも暮らせ、幅広い年齢層が飼育可能です。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
パピヨンは、蝶が羽根を開いたような形の耳をした犬種です。

原種はスペインのトイ・スパニエルの一種とされています。

15世紀以降、ポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットをはじめ

ヨーロッパの貴族の寵愛を受けるようになりました。

ただし、当時のヨーロッパでは入浴の習慣が無く、蚤やダニなどが、

人に寄生するので、それを避ける為に犬を飼いました。

当時の肖像画には、主人とともにパピヨンとされる犬が

描かれているものが見られます。

だが、フランス革命の際に、貴族と共に数多くのパピヨンが

殺害されたこともありました。

ブルボン朝の時代までは垂れ耳が一般的で、また、リスのように

尾が巻いていることからリス犬と呼ばれていたが、19世紀末ごろに、

スピッツやチワワと交配させて改良し、現在の立ち耳を持つタイプが

出現したことで「パピヨン(フランス語で蝶の意)」と呼ばれる様になりました。

現在では、垂れ耳の個体はファレンと呼ばれています。

ネズミを追いかける習性がありました。





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ゴールデン・レトリーバーは、イギリス原産の大型犬です。

19世紀前半に、スコットランドのトゥイードマス卿によって改良されたのが

起源とされています。

もともと水鳥猟でハンターが撃ち落した獲物を陸地に持って返ってくる

役目をする犬です。

合図に忠実に従い、敏速に行動するよう訓練され、猟犬として何時間も

猟場で活躍したり、泥の中に生い茂る水草の中を遠くまで泳いで

鳥を持ち帰る優れた労働犬です。

賢さと忠誠心とを兼ね備えた犬種であり、しかも、穏和な性格を

しているので、家族の一員として広く愛好されています。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
プードルは、大きさによってFCIの基準で、

トイ・ミニチュア・ミディアム・スタンダードの4種類に分類され、

日本においては最も小さいトイ・プードルの人気が高いです。

起源については不明な部分が多いが、フランスで人気を博したことで

フランス原産とされています。

ドイツが起源という説もあり、プードルはドイツ語のPudel(プデル:

水中でバチャバチャと音を立てる)という意味があります。

フランス語ではCaniche(カニッシュ)と呼ばれます。

プードルは泳ぎが得意でもともとは鴨猟の回収犬として

広く用いられていました。

その後、フランスやイギリスなどで小型化を重ね、

ミニチュアプードルやトイプードルが作り出され、愛玩犬となりました。

日本には昭和24年(1949年)にアメリカより

黒のミニチュア・プードル等の3頭が初めて輸入されました。





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