【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
ダックスフントは、ドイツ原産の犬種です。

その呼称は、アナグマを表すダックス(Dachs)と、

犬を表すフント(Hund)のドイツ語の単語2語を

合わせたもの、すなわち「アナグマ犬」ということで、

この犬種がもっぱらアナグマ猟に用いられたことに由来します。

日本においては、ペットとして非常に人気があり、

一時期の異常なまでのブーム後も、多くの頭数が登録されています。

生まれつき友好的で落ち着きがあり、

神経質であったり攻撃的であったりということはありません。

情熱的で辛抱強いです。

ただ元々が猟犬であるがゆえに、時として攻撃的で負けず嫌いな性格を

垣間見せることもあります。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
シベリアン・ハスキーは、大型犬に分類される犬種の一つです。

シベリアからカナダ北極圏にかけてのツンドラ地帯を原産地とする、

社会性に富んだ性格の大型犬種です。

進化系統上の祖先はスピッツのそれと同系とされています。

古くから犬ぞりなどの牽引による人荷の運搬・狩猟補助などを行う

用務犬として重用されてきました。

極寒下でそりの牽引などに重用されてきたことからもわかるように、

優れた耐寒性と長距離疾走可能な強靭な体力・持久力を持ちます。

好奇心が非常に強く、特に成長期~青年期はいたずら好きで

力の強い犬種であるため勢いあまって什器などを壊すこともままあるが、

積極的な威嚇・攻撃をされない限り人に本気で噛み付くなどの

反撃に出ることは稀です。

家族に小さい子供がいる家庭では、成長期にケージ(籠)内のみで

飼育するのではなく、部屋内で育成して飼主がその家庭の長で

あることを充分認識させ、またケガのないよう注意深く子供に

接しさせて早期に子供が家族の一員であることを認識させる必要があります。

また家庭内順応の訓練のみでなく、成長期からなるべく外出運動を

取り入れて外部環境に慣れさせ、付近に愛犬家が散歩に集う

公園などがあれば注意しながら積極的に他犬と接触する機会を

設けるのが望ましいです。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
地中海に浮かぶ島国のマルタ島で生まれたことから、この名がつきました。

紀元前にフェニキア人の船乗りが持ち込んだ犬が元になったと

言われています。

当時から愛玩犬であったと考えられており、最も古い愛玩犬です。

15世紀にフランス、19世紀にイギリスに渡り、上流階級から

普及していきました。

被毛は光沢のある純白で、下毛(アンダーコート)のない

シングルコートの直毛です。

被毛の白さと対照的に鼻、唇、目の縁や足裏は黒く、目も暗色です。

耳は垂れていて、体重は3.2Kg以下、2.5Kgが理想とされます。

繊細な被毛はたいへん手触りが良いが毛玉になりやすく、

ブラッシングやトリミングなどの手入れが欠かせません。

性質は大人しく、人によく慣れます。

明るく、外交的ではあるが、神経質なところもあります。

しかし、基本的に従順であり初心者でも飼いやすいです。

抱き犬として知られ、甘えたがりです。

暑さ・寒さにはあまり強くないので、屋内で飼うのが一般的です。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
ジャック・ラッセル・テリアは、イギリス原産の小型のテリア犬種です。

小動物やボールなど動くものには非常に敏感に反応し、

それが自動車やバイクまで及ぶこともあるので、

事故防止のために幼い頃からのどんなときでも制止

または注目させられる訓練が必要です。

猫やハムスターなどと一緒に飼育するのは難しいです。

他の犬ともややけんかっ早いため、犬から目を離さないようにすべきです。

山道はさすがテリアと言えるところで大得意な地形です。

モグラやネズミの穴をかぎつけると掘り始め、なかなか離れなくなります。

遊び好きで興奮しやすく吠えやすいです。

集中力もあるのでそこを生かせば訓練が入りやすいです。

運動が足りないと、心身ともに不満が募り足をしつこく舐める等の

自傷行為に走ることがあります。





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ドーベルマンは、ドイツ原産の犬種です。

19世紀末、ドイツのチューリンゲン州に住んでいた

ルイス・ドーベルマンによって警備犬としてジャーマン・シェパードと

ジャーマン・ピンシェルとの交配により生み出されました。

ドーベルマン・ピンシャー、ドーベルマン・ピンシェルとも呼ばれます。

体高は126-128cmほど。

体毛は極短く口周りと足の先が茶色である他は艶がある黒又はチョコタン。

体は全体的に筋肉質で尖った耳と短い尾と相俟って

見る者にシャープな印象を与えます。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
スピッツも人気のある犬種の1つです。

スピッツとはドイツ語で「鋭利な、尖った」という意味です。

吻や耳の形からこのように呼ばれました。

吻や耳の尖った犬の系統であるスピッツは、古い犬の特質を

色濃く残しています。

日本の在来犬種はすべてスピッツ系です。

しかし、日本ではスピッツ系の品種の1つである日本スピッツを

特に指してスピッツと呼ぶことが多いです。

日本スピッツは、白い毛並みが特徴の小型犬で、日本原産です。

諸説がありますが、一説に、大正末期から昭和初期にかけて、

モンゴルまたは満州から移入されたシベリア原産のサモエドに、

ドイツのジャーマン・スピッツを交配して小さく改良し、

純白に固定化したと言われています。

1921年、東京で開催された展覧会に初めて登場しましたが、

戦後それらの子孫が改良繁殖されて、犬種として固定化され、

1948年、ジャパンケネルクラブ(JKC)により、

統一されたスタンダードが確立されました。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
フレンチ・ブルドッグは、18世紀イギリスの織物職人が

フランスに渡った時、一緒に連れて行ったブルドッグが元となりました。

日本には大正時代に紹介され、昭和初期には数多く飼育されました。

その後日本での人気は衰えたが、2000年代に入ってから

人気が復活しています。

がっしりとした体つきの、極めて鼻が短い小型犬です。

特徴的なのはコウモリが羽を広げたような耳で、バット・イアと呼ばれます。

尾は通常短く、ほとんど振る事はできません。

利口で愛情深い性格です。

聴覚障害・白内障にかかりやすい犬種です。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
ミニチュア・ピンシャーは、愛好家からはミニピンと呼ばれ

親しまれている愛玩犬です。

当初はネズミを始めとする害獣駆除を目的に生み出され、

原産国であるドイツでは小型のかみつき犬を意味する

ツベルク・ピンシェルと呼ばれています。

小型犬ながら番犬としても有能で、アメリカでは車の盗難防止のための

見張りとして用いられたこともあります。

機敏で活発、大胆で気性が荒く、自尊心が強いです。

自分より大きな相手でも恐れを知らず、未知の人物には

すぐさま警戒態勢をとります。

知らない人や犬を警戒し吠えることが多いです。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
ジャーマン・シェパード・ドッグは、1880年頃、

ドイツ中部および南部の山岳地方に存在した羊の番犬から

高度な能力を有する軍用を目指して開発された犬種です。

第一次世界大戦でドイツ軍が軍用犬として採用し、

優秀さが認められました。

日本でも戦前、軍用犬として採用されています。





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【犬の大辞典】世界中に住む犬達の種類と特徴
祖先犬は、スピッツ族の他の犬種と同じく、サモエド(アイスランドや

ラップランドのソリ犬)であると言われています。

原産地は、バルト海南岸の、3つの川に囲まれた低地である

ポモージェ地方です。

ドイツ語ではポンメルン地方、英語ではポメラニア地方と呼ばれる

この地方は、現在は大部分がポーランドに、一部がドイツに属するが、

ここではさまざまなタイプのスピッツ族の犬種が飼われていました。

18世紀ごろ、そのうちでやや小型のものが、何らかの経路で

イギリスに持ち込まれ、原産地の英語名に由来する「ポメラニアン」の名で

愛好されるようになりました。

後に19世紀の中ごろから、さらに小型化されたタイプが

イギリス国内で流行し、これが固定されたのが、現在のポメラニアンです。

ドイツ原産のスピッツ族としては、最も小型の犬種です。





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