傲慢と善良 | みやみの『住めばmiyako』

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いつか沖縄で開業する日を夢見て、仕事に遊びに全力疾走中♪

たぶん今シーズンの優勝でした。

 

なにって今日の風の強さ。

これに比べりゃ今までなんざ

仔犬の鼻息かネズミの寝息犬ねずみ

 

下流に向かうマイコースを定めてから

はじめてそれを自主回避し

帰りに追い風になるように

北に進路とったところ

これまたぜんぜん進まねえ!笑い泣き

 

あっこまでいったら折り返し

あっこまでいったら折り返し

 

と、遠くかすむ丸子橋をながめ

呪文のように唱えること75分。

 

写真だけは平和に見えますね。



 

 

◆◆

 

 

さいきん借りパク貸してもらった本のはなしをします。

 

映画化されることも決定した辻村深月さんの「傲慢と善良」。これがまたかなり深く刺さりまして。

 

じしん大好物の←婚活事情のリアルもあり、そこがメインなのかと思いきや、まったく別の方面に話はおよび、なるほどねえ、で読了。せんぜん後味は悪くないです。(モヤる小説はあまり好きじゃない)

 

ネタばれになるので多くは語りませんが、これを読むとじぶんがどんなに「傲慢」に過ごしてきたかを考えさせられます。

 

たぶん、そんな意識すらなく生きてきたなあと、反省というほどではないですけども、なにさまだとおもってたんだろうと、気づかされる下りもありました。

 

まあ、若いころのはなしですけどね。

ええ、花の女子大生、オーエルの頃のはなし。

おしなべてじぶんだけの基準で人さまを見ていたころ。

 

ありがたいことに今となっては、ちゃあんとじぶんが何者かを知り、またじぶんと違う生き方や価値観を持つ人がいることを認識できるようになり、そのぶん、いい意味で人に無関心。傲慢になどなりようもなく。それが50代の平和ですかね。


 

本題ではないですが、本文中いい言葉だなって思ったとこを最後に軽く紹介だけ。


「あなたがそうしたい、と強くおもわないのだったら、人生はあなたの好きなことだけでいいの。興味が持てないことは恥ではないから」

 

他人のすごいなぁと思うことに自分が注力出来ないこと。

それはそれほど好きじゃないことなのだから無理することはない。


人と違う目標をもって、

人が目指すところを目指さないことは

決して恥ずかしいことじゃない。


他人の目標を生きなくていいんだって、つまりはそういうことなんだよね。

 

「傲慢と善良」お時間あれば原作をぜひ。