レースレポつづきます。
5時15分。第二ウェーブスタート。
ゆっくりと列が進み始めます。
ウルトラはこのゆるさが良いですね。ガチフルのレースなんざ周りもピリピリ。それに比べてすぐに踏切で足止めを食ってもみんな笑ってる平和さです。
振り返れば唯一といえた平坦な道を進んでいくと、いつの間にやら少しずつ登坂へ。
最後までコースチェックをしなかったわたしは、うっすらと整列中にアナウンスしていた言葉を思い出します。
「18キロあたりで最高到達点につく」「「実際は〇キロで500mくらい上がる」「序盤なのでつい頑張っちゃうけども」「ここで足を使いすぎると痛い目にあう(意訳)」
そうか、これがずっとつづくのか、ここで無理しないほうが良いのか、と知ったことが良いやら悪いやら、いつもならたった18キロくらい、たとえ上り坂ということを加味しても、絶対歩かないはずなのに(ウルトラ50キロまでは歩かないマイルール。飛騨もスキー場の上まで走り切った)なぜかここはあっさりと投降。こんな序盤からぽくぽくとすでに歩きを混ぜながら進みます。
今回はすべてのエイド寄って、給水を多めにそして都度何かを口にし、しっかり補給をして進みました。
てか、リュックをね、背負っていったのですが、自分で補給食を持つというアタマがなく、唯一賞味期限が本日中らしい草餅だけをポッケに入れてスタートしてしまったものですから、殊、食べ物に関してはエイドが頼り。
最初のエイドでは、大好きな干し芋が。
ありがたく二個ほどいいただきました。
すっかりと、空も明るくなり、遠くには美しい山々が。この時点では←野辺山に来てよかったなと思ってました。やっぱり知らない景色はわくわくします。
そうして、砂利をずんずん歩き進み
コース最高点とやらに到着。
(不細工な顔は自前です)
この辺の林道はとてもきれいでしたね。まだ余裕もあったので写真など撮ってみたり。
※以降、景色の写真はありせんw
そういや、このへんでしたかね。鹿がね、コースを横切って行ったのです。それもすごいスピードで一頭飛ぶように数メートル前を。
うわー!鹿だぁぁぁ!!と声上げて驚いて、呑気にすっごいラッキーなもの見たなーなどと進んでいくと、沿道に倒れている女性が。どーやら、鹿と接触したらしく、跳ね飛ばされてしまったようで。
幸い、大会の見回り車両がすぐ後ろを走っており、そのまま救護してもらえたようですが、周りの方々と「俺らが悪い」と。「ここは彼らの場所なんだ」と。彼らの住処に大勢で押しかけて、我が物顔で走ろうなどと。
そうね、自然はみんなのもの。
驚かせてごめんなさい。
このへんでそろそろトイレに行っておこうとかと、エイドのたびにトイレチェック。だがしかしどこも長蛇の列でこりゃダメだといくつかをスルー。
結局、行ったのは35キロの稲子湯エイド。ここ、みんな書いてますが奥に建物トイレがあって、女子と男子が分かれているので待ち時間なしてでピットインできるという好待遇。(入ってすぐ左手のトイレが洋式でしたよ、番長!)
ここでさっとトイレを済ませて、補給しながら急にふと気持ちに陰りが。
えーーーっと、わたし、このペースで大丈夫?
この35キロまでの間にも、ずいぶん歩いてるなーという自覚があり、野辺山はそんなもんだと思ってましたが、いやいや走る距離は100キロ、制限時間も他の大会と同じ、今までわたし(100キロを)わりと走りとおして、それでも制限時間に余裕あったことなんてないよ??
急に不安になってきて、隣のお姉さんに「野辺山何回か出たことあります?」と話しかけると、「初めてです」という答えに、「わたしたち、間に合うんですかね?」とさらに疑問を投げると、それを聞いていた横のお姉さんが、
「わたしも初めてなんですが、聞くところによると、50キロ地点を6時間以内、それをクリアできれば次のステージに進んでいいらしいですよ」
!!!
手元の時計を見てみると、スタートから早4時間ちょい。あと15キロを2時間って、案外ぎりぎりなんじゃねーの??
それを聞いた隣のお姉さんと、教えてくれたお姉さん三人で、ちょ、急ぎましょうと急にスイッチオン。
いやーそこからは真面目に走りましたね。
おそらく少し上り坂もあったと思うのですが、んなことかまうヒマなくザクザクと制覇。ようやく気持ちいい下り坂に差し掛かると、目の前に見覚えのあるTシャツを着た男性が。
あ、伯爵Tだ!
迷わずナンパし、しばらく並走。しゅうさんとおっしゃるその男性は、このあとオクムも走るというアタマおかしいツワモノ。一度野辺山も完走されているとのことで、「大丈夫、間に合いますよ」という一言をいただき、ここで少し心休まりました
ありがとうございます!
そうして、羨ましい限りの42キロのゴール地点を横目に、さらに進むこと約8キロ。
途中、みすゞ飴などいただきつつ
※刈り上げさーん!しっかりいただきましたよ!
ようやくたどり着いた50キロ地点。
手元の時計は5時間50分くらい。
うぇぇぇ、間に合ったよぉぉぉ←
ここはわりと大きなエイドでお蕎麦なんかも置いてました。
そうしているうちに、さっきのお姉さん方2人も無事に到着され、三人で「間に合いましたね」と。
よしよし、となんだかドヤ顔で、どっかやり遂げた気になっていたわたし
いやいや、まだ半分だから。
これからがほんとの地獄だからw
(つづく)