ハーフを過ぎて左折し、つまんない人影まばらな農道へ。
この辺になるとバラけてくるので、ときどき聞こえる声援も自分だけにかけられているような、特別感が味わえます。
地味ながらここの応援は、いつも熱くてわたしは大好き。
特に23キロの折り返しのところに、いつもゼッケン№を呼んでくれるおじさんがいて、今年もしっかりその声をキャッチ。ああ、さいたまを走ってるんだなぁ、と、その声で改めて感じます。
この辺からどんどこ落ちてくるペースは、足の重さで気付いてました。
けどまあ、どうしようもないし(居直り)
出たとこ勝負で行くっきゃないし(無計画)
二回目のクマモトスポーツさんのいる27キロ地点は、ぐぐぐっと上る陸橋のあたり。
ヒィコラ上ってたはずなのに、なんだかとっても楽しそう笑
※後ろにいるしゅくぞうさんも隠すのがもったいないくらいいい笑顔です。
さてさて、レースも後半戦。
毎度悪意しか感じない新見沼大橋有料道路に30キロ手前で差し掛かります。
もうこのへんになると、ペースがどーとかキロ何分だとかはどーでもよくて(いいのか?)、なるべく速く走ること、できるだけ頑張って足を動かすこと、という当たり前必要最低限のことだけを考え、
えっちらおっちら料金場を超え、まっすぐに有料道路を進んでいると、応援の方が前方を差し、何かわたしに伝えている様子?
「富士山が、見えますよー!」
あ、本当だ。
富士山だ!
目の前に見えるその雄大な姿に、苦しさを忘れて一心地。
あー、富士山だ。きれいだなー。
また行きたいなー。ん?また試走?
またあそこを目指すのか?
馬返しに佐藤小屋、本八合目、、、
なんだか息苦しくなってきましたww
ここの有料道路は、スライドで最後尾(付近)を走っているペーサーさんとランナーさんとすれ違うポイントでもあります。
そこにもそれぞれの舞台があって、それぞれが全員チャレンジャーで、だからいつも精いっぱい声をかけずにいられない。
タイムじゃなくて、距離じゃなくて、それぞれのゴールにたどり着けますようにと。
そうして、有料道路を超えて、距離合わせみたいな?ちっこいスライド区間をくるりと周り、
残り10キロ。
・・・・・なげぇなww
そんでもここまで頑張ったんだから、もう少しだけ頑張りましょうと、
そこからも容赦なく続く陸橋を一つ、二つとクリアし
残り5キロ、最後の花道。
実は30キロ以降一度もタイムを確認せずに進んでましたが、
前半の貯金を考えると、おそらくつくばのように意図的に戦線離脱しなければ、20分カットいけるんちゃうかしら、と
ずるずると落ちながらも気持ちだけは前向きに。
後のことは後の自分が引き受ける、とあのとき覚悟を決めていたから。
こーなることもわかってて、後先考えずに走ってきたから。
かっちょ悪さも想定内。
撃沈上等、全部引き受ける。
(自業自得とも言いますw)
そうして、ラスト100m。
右折して見えてきたフィニッシュゲート。
必死で駆け込んでくる男子たちの様子に、サブ50狙いなのかなとその背中を見送りつつ
3時間18分31秒。
わたしのさいたまが終わりました。
(つづく)
終始、たくさんの応援をいただきました。何キロ地点にどなたがいたか、どんな方に応援をいただいたか、またスライドでもエールをくれた方もいらっしゃり。記憶が曖昧すぎて抜けがあると失礼なので、お名前や場所を特定したお礼を控えさせていただきました。記憶キャパ狭くてすみません。けれど本当に全部が死ぬほど嬉しかったです。ありがとうございました。