

26キロ地点すぎ。
ぼく、もう疲れちゃったよ…というフランダースの犬てきなダイイングメッセージをつぶやいて、445部隊のガンプくんが帰らぬ人となりました(合掌)
そして残された我々二人。この展開は喧嘩になるやつ笑
とりあえずつべこべいう怒られるので黙々と走っていると、ぐぬぬ?左脚が攣りそうじゃね?
思いの外上がった気温。こまめに塩熱サプリを齧り、給水も取っていたところそれ以上に干上がっていたか、脚にじんわり広がる違和感。と同時に脳裏に浮かぶグレートカブキ(そればっか)
ここは安全第一とサミーさんに声をかけペースを落とすと、あれれ、サミーさんが辛そうだぞ?
ここで緊張の糸が切れたか、ペースを落とすと逆に辛いのか、サミーさんがどんどんと落ちてきます。
そしてついに
「ガンプ待つことにするわ」
なぬー!
サミーー!
カムバーーッッックーー!!(二度目)
そうして、あえなく445部隊は消滅。一人残されたわたくしめ。
ええ、
もちろん、
やる気も消滅w
そのまま見事にずるずると落ち、気分はほぼ消化試合。気づくと落ちまくるラップペース。
しかし不思議なことに誰に抜かれることもなく、周りのメンツも終始変わらず。30キロ以降みんな同じようにペースダウンをしていたようです。
↓順位も変わらず(てかひでぇラップ)
そうして残り12キロを普段のジョグペースでトコトコ。
40キロ地点を3時間21分なにがしで通過。別大だったら関門に引っかかっているなぁと、苦笑いしながら残り2キロ。
曲がると見えるフィニッシュゲート。やったー!あと少しだ!と思えどもゴールが全く近づいてこねぇw
なーんもない田んぼの真ん中にポツンと見えていただけで、多摩川から見える富士山のごとく。
おそらく1キロはあるんじゃないかと思われる最後の直線を余力でダッシュ(自分比)
3時間34分なにがし。
わたしの奥州きらめきが終わりました。


フィニッシュ後、記録証を取りに行くと、入賞してますよとの思いがけない言葉が。
え、このタイムで入賞できたの?(´・_・`)
なんとなく救われた気分で進んで行くと、ゲート脇にすでにゴールしていたかっきぃさんの姿を見つけます。
聞けば同じく途中から戦意喪失したらしく。
いやー、なんすか、このコンディション。
あちぃし、風つえぇし、すーかりやる気なくなって、最後はジョグっすよ、あはは。
そうそう、これじゃ奥州30k+12キロのダウンジョグ。いい練習になったねー、と
そう言って笑い合う二人。
オフシーズンだからこそのゆるさ。
そういうのが許される時期っていいな

しばらくすると、元445部隊の二人と、しっかりとマイペースで進んできたhachiさんが、三人で笑顔の手繋ぎゴール。
こんな中途半端なタイムで走るくらいなら一緒に走ればよかったなー。
そんな風に思わせてくれた、その三人のフィニッシュは何よりきらめいて見えました。
会場ではスライドで声をかけてくれたユニバちゃんとご挨拶。来月のいわて銀河、サブ10狙って頑張って



アフターは平泉の温泉へ。
1時間に一本しかない東北本線に業を煮やし(12時20分の次が13時22分てw)前沢駅からタクシーで移動。(一駅、3500円くらい)
※中尊寺近くの悠久の湯
さっぱりしてからは、この旅一番の話題となった温泉近くの「いわい食堂」へ。
平泉の高田純次と名高いご主人の陽気さに、この旅のすべてが素晴らしいものに。やっぱり思い出を作るのは「人」ですね。
いわい食堂さんを16時に発ち、一ノ関経由で東京へ。
新幹線から見た田んぼのきらめき。(奥州きらめきの「きらめき」とは田んぼのキラキラを指すんですって)
そうして一泊二日という奥州の旅が終わりました。
(総括に続く)