実はB級グルメが大好き。
というか、小汚い(失礼!)、ディープなお店に惹かれてしまうわたし。
もちろん、女子ですから、オサレなカフェやこじゃれたバーなんかも、お誘いされれば、喜んでくっついていくので、その辺、遠慮はしないでいただきたいのですが(何さまだ?)
ディープさ満載のお店というのも、これまたわたしの心を鷲掴みなんであります。
例えて言うなら、沖縄の食堂、という雰囲気ですかね。
何時でもAランチ、Bランチというメニューが並ぶアバウトさ。
「お味噌汁」というメニューが平気で鎮座するシンプルさ。
トンカツ定食なんて頼もうものなら、何故か、お刺身とソーキ蕎麦までついてくる乱暴さ。
言っちゃあ、なんでもアリ、というのが、特徴です。
そんな、沖縄の食堂に、勝るとも劣らないディープなレストラン(だか、喫茶店だか不明)を昨日、見つけてしまいました。
場所は、川崎、堀之内。風俗街で有名なところですね。実は、わたしのマンションから、通り一本隔てた、ご近所さんですが、その歓楽街の真ん中にある、レストラン「プリンス」。
入口からして、かなり入るのに勇気がいる風体で、表現しますと、ザ・昭和な感じ。一歩中に入ると、オサレとは全く無縁な、単純レトロな内装です。(写真を撮れる雰囲気でなかったのでご勘弁)
どーやら、この辺の、風俗レディや、関係者がお使いになるお店らしいんですが、営業時間が朝の5時~25時。その中途ハンバな営業時間が気になります。
こういうお店で働いているのは、やはり変わったお兄さん。タイガースのキャップだか何だかをかぶり、ブリーチがかったジーンズを履き、あまり接客には向いていない素朴さで、
私「お兄さーん。たくさんメニューあるけど、丼ものは何がお勧め?」
兄「なにったって、どんなものが好きなのよ」
私「うーん、かつ丼とかかなあ」
兄「じゃ、かつ丼あるよ」
で、会話終了。もう少しさ、お店オリジナルとか、勧めてくれてもいーんじゃないの。まあ、お兄さんの言ってることは甚だ正しいけどさ
で、結局、おびただしい数のメニューの中から頼んだものは
「ハムエッグ丼」
と、
「カレースパゲティ」
この、
ハムエッグをご飯の上に乗せて、丼ものとしてグランドメニューにしてしまう潔さと
なんで、カレーをパスタにかけて平然と提供するかねという邪道さが
残念なことに、わたしの心を鷲掴みにしてしまいました。
しかも、運ばれてくるのは、インベーダーゲーム機ちっくなテーブルの上だし。たまらんね、このディープさ。
このお店、本当に不思議なことに、
例えば、ハムエッグ丼が650円なのに、単なるハムエッグも同じ値段だったり、カレーは単品より定食にした方が安かったり、どんなトリックがあるのかわかりません。
多分、その扉を開けるのは、相当勇気が要ります。そおおーっと中を覗いても、更に勇気が試されます。
けれど、是非一度、行ってみてください。メニューから雰囲気から、絶対に期待を裏切りません。
あっ。場所柄、男子だけで行く場合は、その他の誘惑に要注意。
レストラン「プリンス」
川崎市川崎区堀之内町9-5