11月15日。夜。飛行機に揺られること二時間余り。向かい風の影響もあって予定より30分ほど遅れて韓国に到着。
入国の際にパスポートを見せるだけでも初海外の僕はド緊張。受付の韓国の方は流暢な日本語で促してくれているにもかかわらず、僕の方がカタコトになる有様だ。
なんとか無事に入国。空港は成田と余り変わらない雰囲気で、まだあまり海外に来たという実感は湧かない。
空港内にあるセブンイレブンを何故か撮影。隣はダンキンドーナツだ。
記念すべき海外一枚目の撮影が思いの他どうでもいい写真になってしまったが、これも僕が浮かれているからに違いない。
全員が預けた荷物を回収したところでバスの待つ空港外へ。
韓国は11月は既に冬。日によっては氷点下になることもあるそうだが、覚悟していた程の冷え込みはない。
「思ったほどじゃないですね。案外大丈夫じゃないですか」
これは松本。
「全然平気~♪( ´▽`)」
こっちはトビさんだ。
吉田の舵の元、一同はバスに乗り込む。ここからホテルまでまだ一時間ほどかかるらしい。
ホテルは4箇所に別れることになっており、一番遠いホテルのメンバーである僕はバスの奥に。
バスの中の電飾ハデだな…
これがバスの第一印象。
さらにバス内にあるモニターにはKpopのプロモらしい映像が流れ、車内は始終なかなかの大音量で曲が流れ続ける。
「これが韓国流の歓迎なのだな…やはり日本とは一味違う…」
などと感慨に耽っていると、制作が移動疲れの役者に気を遣ったのか、ほどなく音量が絞られた。
僕らの泊まるホテルに到着した時には0時を回っていた。とりあえずホテルにチェックイン。
ドキドキしてまたジェスチャーで会話しようと試みたところ
「スタジオライフさんですね、お待ちしておりました」
とまた流暢な日本語で対応され、またしても赤面。
とりあえず何か食べようとホテルに荷物を置いて外へ。
しかし…時間も時間だけに空いている店もまばら。と、少し離れた一角で関戸が声を上げた。
「あの、そこ、お好み焼き、焼きそばった提灯下げてる居酒屋があるんですけど、他になさそうだし入りません?」
うむ、明日も朝イチだし、下手に動き回るよりいいかも知れん。
韓国一発目が日本風というのもまた一興だな。
中に入ると普通に日本語だらけ。
曲は長渕剛の乾杯だ。
「とりあえずお腹空いてるんで、何か腹にたまるものないですか?」
ジンがメニューを繰りながら店員さんに尋ねる。
「この時間だと出来るものはこれかこれか、これくらいですね」
主人らしきお兄さんの指したものは、海鮮鍋、おでん鍋、豚のもやし炒めの三つ。
三種類か!
びっくりしながらおでん鍋と豚もやしを注文して乾杯。
韓国で乾杯を聴きながらの乾杯はインパクトが強すぎる。多分一生忘れないだろう。
篠田、松本、関戸、吉田、仲原、牧島という6人組で韓国第一夜は終了。
さあ、明日は劇場だ!