大忙し! | まきおの隠れ宿

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劇団スタジオライフの牧島進一です。
皆様との交流の場をコソッと増やそうとブログを始めてみました(^_^;)
内容は徒然、不定期更新になると思いますが、
宜しくお願い致します!

今日はマチネが十二夜、ソワレは夏夜のサバランという一日。しかも夏夜は終演後イベントつきというまたまたてんこ盛りの一日となりました。

マチネが13:30開演、終わってほぼ16:30。ソワレの開場が17:30なので、正味一時間で舞台セット替えと片付け、準備をしなければならないというなかなかハードなハーフタイム。十二夜の終演が近づくに連れ、みんなドキドキ(笑)

無事十二夜のカーテンコールを終え、慌てて作業着に着替えて舞台転換チームは舞台袖に待機。小道具チームは小道具の入れ替え、衣裳部さんは十二夜の衣裳が回収されたのを確認するとそのまま夏夜の衣裳スタンバイに。

誰が何をやる、って全く割り振ってもいないのに、自然と皆が自分の為すべきことをしているのが、身内ながらすごいな、と思います。この装置転換をしているのは基本的にJr.8~フレッシュの面々。そこに助っ人としてJr.5~7が参加。プラス徹さんという顔ぶれ。先輩方には少しでも休んでもらいたいと自発的に若手だけでやっているのですが、十二夜に出演していない徹さんが有志参加してくれました(>_<)
本当に間に合うのか?と懸念されていた今日の転換。舞台監督さんの指示のもと、とにかく皆で踏ん張り、17時を少し回ったあたりで完了。はえぇ(笑)

とは言えほとんどのメンバーがメイクが変わるので、みんな大慌てでメイクを落としスタンバイに。十二夜の役人で頭ペッタリにしていたジンと堀川はシャワールームへ駆け込み、同じく役人でぺったんこになった神野は弁当を食べ始めます。

「お前頭いいのか?」
「あ、僕夜物販なんで、このままで大丈夫です」

なるほど、確かに開場中に食べられない物販メンバーは今しかないよな。

という僕も弁当を開ける。フェイビアンからシーシアスは髪を整えて○▲□すればいいだけ。メイクも他のメンバーに比べれば簡単な部類なので、お先に失礼。

してたら…

「あ、そのまま食べてていいですよ、髪やっちゃいますね」

とヘアメイクさんに捕まる。メイクさんも出来る人捕まえて端から片付けないと間に合わない状況。大所帯で申し訳ない(。-_-。)

と、程なくして開場直前の全員集合時間に。ここまでで舞台周りのスタンバイはほぼ完璧。ただし、若手の皆は自分の準備にまで手が回っていない。

そしてみんなで気合入れをして開場。なんとか無事時間通り。ここからもう一踏ん張り!

「あーもう俺飯食います!なんか入れないと!」

とここで仲原が食事開始。普通はコンディションを考えても開場してからご飯を食べることはまずないのだけれど、今日ばかりは別。

「おう、今しかないぞ、食え食え」

さらに楽屋に戻ると隣の松本、さらに隣の関戸の席に手付かずの弁当が。
ちなみに二人ともメイク中。今回彼らの演じるヒポリタ、カラシの種はかなりメイクが難しく、手数も多いので、かなり時間が必要なのだ。

「お前ら、飯食う暇もないよなぁ」

「あ、僕一幕終われば食べられるんで、なんとかそこまで頑張ります」
と関戸。

「一幕の出番終わったら、本番中に申し訳ないですけどいただきます」
と松本。

いやいや、今日は本当いつ食べてもいいよ、むしろ食べられる時間があって良かった。

そんなこんなで壮絶なハーフタイムを終え、夜の夏夜は開演したのです。

だからこそ、お客様に楽しんでもらえることが、笑ってもらえることが泣いてもらえることが、僕らには望外の幸せでした。どんなに大変でも、やって良かったと心から思えるからです。

終演後のイベント、みんな本当にいい顔してました。もう空っぽになるくらいに頑張った妖精たちも、十二夜から芝居に歌にてんやわんやだったオーベロン様とティターニア様も、滝のように汗を流して見事な最期を遂げたボトムも、みんなみんな、最後まで弾けまくりでした。

どんなに大変でも、みんな好きなんですよね、舞台に立つことが。

そして、大好きだからこそ、どんなに大変でも乗り切れる。

そんな風に思った一日でした。

このお祭り騒ぎも東京公演は折り返し。きっと終わってしまえばあっという間なんだと思います。毎日大切に、最後まで頑張ります!