夏夜三昧! | まきおの隠れ宿

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劇団スタジオライフの牧島進一です。
皆様との交流の場をコソッと増やそうとブログを始めてみました(^_^;)
内容は徒然、不定期更新になると思いますが、
宜しくお願い致します!

今日はマチネが夏夜サバラン、ソワレがボンボンという一日で二つの夏夜という一日でした。

僕は夏夜はシングルなので一日シーシアス。各チーム初日の昼にはゲネプロをやっているので、一日二回は初めてではないのですが、昼夜でチームが変わるのは初めて。まだまだ初モノ尽くしは続きます(^_^;)

ヒポリタが松本シングルなので、彼と一番絡む僕はさほど変わらないように見えるかも知れませんが…案外違うんですよね、サバランとボンボン。冒頭の宮廷のシーンも僕と松本以外全員違うので、必然的に僕の演技のラインも変わってきます。イジーアス、ライサンダー、ハーミアあたりは特に目線のやりとりがチームによって違うので、かなり新鮮です。お客様の笑いのポイントが違うのも実はドキドキするんですよ(笑)

二幕もまた然りで、特に劇中劇の印象はかなり違います。ボトムとスナッグ以外皆ダブルキャスト。一日で二種類の「ピラマスとシスビーの世にも残酷な死」を観られるなんて、ちょっとした贅沢だなぁと思いした(笑)。

過去二回の夏夜のアテナイ演劇団は、クインス、スナッグ、フルート、ボトムがシングルだったので、あまり大きく印象が変わることはなかったのですが、今回はかなり思いきったキャスティング。岳大さんのクインスは、今まで藤原さんのクインスしか知らなかった僕にはすごく新鮮で、そのいい意味で力の抜けた演技スタイルに感銘すら受けました。石塀と月もまた、かたや大先輩、かたや若手という組み合わせで、観ている印象が全く違います。でも、サバランの若手石塀と月も、決して負けてないと僕は思います。原田はもうちょっと改良の余地アリな気もするけど(笑)、堀川の月はホントに面白くて、稽古場でいきなりアレやられた時(ボトムとのやりとりの部分ですね)は、稽古終わった瞬間に堀川のとこまで行って大絶賛したものです。ホントに。マジやられた(笑)。

そして、やっぱり違うなぁと思うのはシスビーですね。サバランの青木さんはかなり女役が巧みな人物として演じていて、稽古シーンからかなりその片鱗を見せ、劇中劇中ではまるで歌い上げるようにシスビーを全うしています。それでいて魂の叫びも深く伝わってくるので、圧巻です。
一方の神野シスビーは、稽古シーンはまるで棒読み。稽古始まったばかりの頃は本当に台詞も出てこないわたどたどしいわで最高に面白くて、倉田さんに「神ちゃんはそれ以上上手くなないで」と言わしめた強者(笑)。でも、ちょっと上手くなっちゃったね(^_^;)
そして肝心の劇中劇では、青木シスビーとは対象的に「駄目な男の子が必死にヒロインを演じている」ように僕には映り、それでいて青木シスビーに負けないくらいのソウルがあるので、その姿には打たれます。
どっちも本当に大好きです。

サバランもボンボンも、本当に劇中劇は素敵です。みんなが必死に演じる姿と、その作品に込められたメッセージがあったからこそ、ヒポリタとシーシアスも…って一応ネタばれっぽくなるので以下略(笑)

そんな訳で、今日は本当に贅沢な一日でした。そして、昼も夜も劇場いっぱいのお客様に見守られて舞台に立つことができたこと、本当に有難く思います。

さてさて、明日はマチネ十二夜、夜はサバランで初の終演後イベントとなります。明日もきっとみんなてんやわんやの大騒ぎですね(笑)