コンビニ弁当の恐怖 | 世界一幸せな医者石川眞樹夫のブログ『今日も好い日だ』

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世界一幸せな医者石川眞樹夫が、子ども達と未来のために、人生を楽しむ生活「食う寝る遊ぶ」「薬を減らす生活」「バッチフラワーレメディ」「ホ・オポノポノ」であらゆる病気を治すノウハウをお伝えします。クリニックはこちらです→ https://www.hikarinoizumi.org/

皆さんおはようございます。クリニック光のいずみ院長、自然療法医の石川眞樹夫です。世界と未来に幸せと笑顔を増やすこと。子ども達のすべての苦しみを取り除くことが私の使命です。

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昨日私は洞爺湖近くにあるシュタイナー教育の学園「いずみの学校」で自然療法についてお話しをさせて頂きました。熱心が先生達とご父兄の皆様におあつまり頂いて大変有意義な時間を過ごさせて頂きました。あらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

そのお話の中で、以前から外来の患者さん達にもしばしばお伝えしている。2004年西日本新聞朝刊に掲載されていたある新聞記事を紹介させて頂きました。この記事からすでに15年が経過しており、日本全国のコンビニエンスストア店舗数も、売り上げ規模もすでに当時の1.5倍ほどになっています。

 

便利な生活は多くの場合、その裏側で人間の健康な生活リズムや食生活にゆがみをもたらします。どうしてもの忙しさの中で、時々のコンビニエンスストア利用はしかたないとは思いますが、小さな子ども達にコンビニ弁当を食べさせることや、妊婦さんがそれを食べる事は、この記事にある養豚農家さんでの出来事を心にとどめて、極力さけて頂きたいと私は思っています。

 

クリニック光のいずみ院長

自然療法医 石川眞樹夫

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以下は新聞記事の引用です。

 

食卓の向こう側・第2部「命」つなぐために

「ラベルを見ていますか」

2004年03月19日付 西日本新聞朝刊掲載 

 

 二年ほど前、福岡県内の養豚農家で“事件”が起きた。

  母豚のお産で死産が相次いだのだ。やっと生まれたと思ったら、奇形だったり、虚弱体質ですぐに死んだり。透明なはずの羊水はコーヒー色に濁っていた。

 

  「えさだ」。ピンときた農場主は、穀物など元のえさに戻した。徐々にお産は正常に戻ったが、二十五頭の母豚が被害に遭い、農場主は生まれるべき約二百五十頭の子豚をフイにした。

 

  母豚が食べたのは、賞味期限が切れた、あるコンビニチェーンのお弁当やおにぎりなど。「廃棄して処理料を払うより、ただで豚のえさにしてもらった方が得」と考えた回収業者が持ち込んだ。期限切れとはいえ、腐っているわけではない。「ちょっとつまもうか」と、農場主が思ったほどの品だった。

 

  肥育用の子豚に与えれば、肉質にむらがでる。そこで母豚に、それだけを毎日三キロ与えた。農場主の計算では月二十万円のえさ代が浮くはずだったが、百十四日(豚の妊娠期間)後、予期せぬ結果が待っていた。

 

 原因はわからない。だが、予兆はあった。与え始めて間もなく、母豚がぶくぶく太ったのだ。すぐに量を減らした。豚の体の構造は人間に近い。「人間でいえば、三食すべてをコンビニ弁当にしたのと同じこと。それでは栄養バランスが崩れてしまう」と、福岡県栄養士会長で中村学園短大教授の城田知子。一般的なコンビニ弁当は高脂質で、濃い目の味付け、少ない野菜。毎食これで済ませたら…。

 

  家庭にはない食品添加物も入っている。「腐る」という自然の摂理から逃れるには、何らかの形で人の手を加えなければならない。例えば、おにぎりを「夏場 で製造後四十八時間もつ」ようにするには、添加物などの『テクニック』が要る。だが、そのおかげで、私たちはいつでもどこでも、おにぎりをほおばることが できるのだ。

 

二〇〇三年のコンビニ業界の市場規模は約七兆三千億円。全国に一万店舗を展開する業界最大手のセブン—イレブン・ジャパンの販売構成比を見ると、弁当、 総菜、パン、清涼飲料水、カップラーメンなど四分の三が食品だ。利用客は同社だけで年間延べ三十六億人。コンビニが「家の台所」化しているのは、決して若者だけではない。同社など添加物を減らそうとするメーカーもある。中食(なかしょく)(弁当、総菜)が生活の中に定着しているからこそ「中身に関心を持ってほしい」。添加物に詳しい安部司(52)は力を込める。「商品に張られたラベル(内容表示)を見て自分で判断するか、確かな材料を手に入れて自分の台所で作るか。食は自己責任。年間約八千人が交通事故死しているからといって、社会から車を追放せよ、とならないのと同じことだ。」

 

  平和が戻った養豚農家。昨年は約二千頭の子豚が、母豚の腹から当たり前のように生まれてきた。「豚体実験はもうこりごりだ」。農場主はうんざりした顔で言った。(敬称略)