「理想の俳優」に本当になる。 -8ページ目

「理想の俳優」に本当になる。

演劇で自己実現。演劇集合体マキニウム代表、演技トレーナー槙文彦によるブログです。

本番まであと2日となりました。

結局、ボクのやっていることは、色んなことをはしょって言うと「自分の未来は自分で決めるんだ」ということを俳優に伝えることなんじゃないかと思う。

そして「自分たちの未来は自分たちで決める」のだ。

それは「才能」なんてものじゃない。才能なんて誰にでもある。
誰にでもある才能を、使い切るのも、使えないのも自分自身だ、ということだ。


札幌のとある有名な劇団の劇作家が、「ワークショップが嫌いだ」というのを聞いたことがある。
たぶんマキニウムなんて大嫌いなんだろう。


「方法論とか言いやがって。演劇に方法論もクソもあるか。自分のことは自分で決めるだけのことなんだ。やるだけなんだ。方法論がどうだとか言って、つまんねぇ芝居作ってる奴は大嫌いだ」


おそらくそんな気持なんじゃないかと勝手に僕は想像している。
その気持ちは確かにわかる。


共感を感じるほどだ。


しかし、演劇理論は確かに存在する。クォリティの高い演劇を作っていくためには、そして独創的な演劇をつくっていくためには「感覚」だけではやっていけない。


ただ、理論家が一番陥りやすいのがただの「理論武装」で終わっていくことだ。


理論は、創造のためにある。
だから、創造のクォリティが高くないと理論の意味もないのだ。


理論を使って、クォリティの高い創造ができるか否か。
それは自分たちにかかっている。


自分の未来は自分で決めるのだ。
今日から会場入りです。出演者も、より一層ひきしまった表情です。

しかし、「ひきしまった表情」は「こわばった表情」にすぐに変身する。
ここが難しいのです。


今日、出演者に魔法をかけました。その魔法の中身は、企業秘密です(笑)。


さて、会場もだんだんできてきました。手伝いの方々に沢山仕事をしていただいて、本当にありがたいと思います。

そして明日も準備、夜は通し稽古。


3年分の思いが詰まった作品です。ぜひお越し下さい。
2007年から2009年まで、「演劇大学」というものに参加した。

そこで学んだ一番のものは、「意思疎通」「意思伝達」だと思っている。


本当にクォリティの高い作品をつくっていくためには、強い意思疎通が必要だと言うことだ。

そしてマキニウムは今、それが試されている。


楽しく稽古し、なんとなくみんなをまとめ、「ある程度」の公演を迎えるならいくらだってできる。

マキニウムはそうではないのだ。


高い次元で「自由」の意味を理解し、実践する。

そこに必ず「脚本のリアルな立ち上がり」と「俳優の個性の爆発」がある。


どこまでいけるかだ。ぜひ見に来て下さい。
マキニウムの旅は、自分を肯定する旅だ。
自分の感覚、自分自身を1000%肯定し、信じ切ったとき、自分の中から創造が生まれる。

今日も通し稽古でした。
まだまだ。

「1000%肯定」までには遠い。

公演が成功する要素はもう揃っている。

あとは「1000%肯定」だけだ。

今日は(もう昨日だけど)、転換の段取りを確認しながらの通し稽古でした。
調子を落としている俳優が、この1週間の「虎の穴」稽古で復活してきました。

「虎の穴」って知ってますか?あのタイガーマスク(プロレスじゃなくて、漫画のね)が若い頃修行した、スパルタ式教育施設のことです。

なかなかマキニウムも厳しいです。

とある色んな劇団をよく知る俳優さんの話だと、マキニウムはかの○年王国さんと同じくらいキツイらしいです。キツさの質は違うけど。

ともあれ、復活してきました。


しかし、これからです。

やっと、土台ができてきたとこ。


これから1週間、劇がおもしろくなっていきます。

来週末、ぜひ、見にいらして下さい。


2010年4月16日~18日
演劇集合体マキニウム#12
「LOVE ME ってんだ!!」

マキニウム3年ぶりの本公演、3年ぶりの槙文彦新作!マキニウム的異色ラブコメディー!!
作・演出 槙文彦

出演 
金子綾香
尾方聖恵 
薄井寒太朗 
瀬川圭介 
石橋玲(劇団にれ) 
斉藤玲史(劇団オガワ/P3) 
和川祐介(劇団オガワ) 
山下紗絢子


音響効果/中井孝太郎(MusicFactory)

照明/長流3平(3ペェ団札幌/AND)

2010年4月
16日(金) 20:00~
17日(土) 15:00~、19:00~
18日(日) 15:00~、19:00~
(会場は開演の30分前)

会場/レッドベリースタジオ

料金/
前売 1,500円(日時指定・イス席各回25席限定)
当日 1,500円(桟敷席)
立見 800円(予約可、当日販売も有)

お問合せ/090-9437-6624(金子)
チケットの取扱/ 4プラプレイガイド 大丸プレイガイド


【レッドベリースタジオへの行き方】

1、JR琴似駅から、「イトーヨーカドー」の反対側に出ます。
2、JR高架線沿いに右へ行き、「道銀」の角まで歩きます。
3、「道銀」の角を左へ曲がります。
4、「ケンタッキーフライドチキン」「琴似ロイヤル病院」を越えたところにある、「大野外科」と「札幌琴似教会・幼稚園」の間の小路を左に曲がります。
5、突き当たりにある薄くオレンジ色の建物が「レッドベリースタジオ」です。

本番まで1週間強となりました。

今週の稽古は、
①不調な俳優の調子を取り戻すこと
②俳優の自由度をさらに広げること
③動きや段取りを整理すること

この3点を目的に行っています。

③は、1コ1コ確認して、整理していけばいいこと。
①や②は、一筋縄ではいきません。

今日は、②俳優の自由度を広げるために、今までやってきた稽古とは全く違う、「ふざけた」稽古をしよう、ということになりました。

段取り(動き)は今まで通りで、しかし動き方やセリフ回しは公演とは全く関係なく「おもしろく」やろう、と。
結果、とても楽しい稽古になりました。そして俳優達にはいい経験になったのではないかと思います。

本番まで1週間でこういう稽古ができるのも、公演に向けての準備が早くできたから。
「やるべきことをやる」ことが、実は演劇づくりではとても大切ですね。

そして①。

調子の落としている俳優に対しての稽古は、毎日みんなが帰ってからやります。
一昨日は12時まで、昨日は12時半までやりました。
今日は11時半まで。

その時間を自慢したいわけではありませんが、なかなか深夜です。
今のところ、前進したりしなかったりです。

今週末までに、調子を取り戻すことが目標です。
今週1週間をどう過ごすかが、公演の成功に直結すると思っています。

がんばります。
#12公演の通し稽古が昨日ありました。

ファーストリテイリング社長の柳井正さんが、
「ビジネスは計画通り理論通りにには絶対にいかない」
と言っていた。

演劇づくりも同じだ。

「ある程度の」ものをつくるんであれば、全て計画通りいく。
だけど「ホントにおもしろいもの」をつくろうと思えばそうはいかない。

昨日の通し稽古では、予想もしなかったおもしろい表現がたくさんあった。そして予想もしなかった体たらくもあった。

俳優達はそれぞれにがんばっている。
しかし「何をがんばるか」がはっきりしていない、もしくは間違っていると演技は全く別の方向に行ってしまう。


今日からの1週間が勝負だ。
「何をがんばるのか」をはっきりさせ、「自分はやれる」ことを伝える。そこに必ず成功がある。


3年ぶりの本公演、成功に向かいます。

伝説の教師がいます。

一昨年から2年間、僕は札幌市教育委員会の「学びのサポーター」として週1回、市内のある小学校に通っていました。午前中3時間、勉強に苦労している児童のサポート役です。

そこで僕が担当したクラス。担任の先生が「伝説の教師」なのです。

「伝説の教師」と誰かが呼んでいるかは知りません。僕が呼んでいます。っていうか、「伝説」と呼ばなきゃいけない。

春、甘えて自分で何もしようとしなかった女の子が勉強に対してやる気を出すようになる。反抗して汚い言葉を吐いていた男の子が優しい顔になる。地味で友達とほとんど話をしなかった女の子が意見を言うようになる。

自習時間は子どもたち同士で注意しあって静かになる。小学校3年生がだ。

わからない人がいればみんな進んで教えあう。ドッチボールでボールを取るのが苦手な女の子にはみんなで勇気づけて取れるようにがんばる。

他の教育現場を知っているわけじゃないけど、こんな状況が、札幌市内のあらゆるところで起こっているとはちょっと考えられない。そんなことが起こっているとすれば札幌市の教育は相当レベルが高いと言っていいだろう。

そんな先生が、今年でクラスを離れることになった。クラスは持ち上がりだが、担任の先生は替わるらしい。そして僕は来年も、その持ち上がりのクラスの担当になりそうだ。

修了式の日、僕は思いを歌にして子ども達の前で歌った。子ども達も、泣いていた。先生も、泣いていた。

こんな伝説の教師のクラスの担当になれたことを、本当に幸せに思う。

伝説の教師というものは、身近にいるものなのだ。


<卒業>
みんなの前で泣かされた
授業中廊下に立たされた
自分のいちばん見たくなくて
一番大切なモノ わからせてくれた

ふさ子マークに喜んで
梅干し顔に大笑い
明日から僕等あなたを忘れ
一人ひとりで生きていく

簡単なコトじゃないけど
僕等大丈夫です

きっともっと自信を持って生きていければ
楽しくやっていけるんだろう
あなたがいなくても


少しの甘さや少しのずるさ
必ず見つけ許さない
魔法の力で僕等に厳しく
時に優しくむち打った

困った時に助けを求め
思いがあればきちんと伝え
悪かったことは素直に認め
仲間と共に生きていく

簡単なコトじゃないけど
僕等大丈夫です

きっともっと自分を大切にできれば
明るくやっていけるんだろう
あなたがいなくても


これからいくつも僕等に大変な試練が
予想もできない形で押し寄せてくる
そんなときもあなたがいなきゃなんて
絶対に言わない


きっともっと自信を持って生きていければ
楽しくやっていけるんだろう
きっともっと自分を大切にできれば
明るくやっていけるんだろう
あなたがいなくても

強く生きていけるんだろう
あなたがいなくても

NHKのアナウンサーの朗読、今日だけ聞きました。

他のを聞いてないのであまり言えないけど、彼らは「自分は伝えることの専門家だ」ということを自覚した方がいい。「創造」の専門家ではないのだ。

「創造」の専門家じゃない人が「創造」っぽいことをやろうとすると、安っぽくなる。伝えようとしすぎる。コトバが軽い。

「伝える」ことと「創造」がごっちゃになって、「創造」しているかのような取りあげ方、どうなんだろう。

放送で取りあげていた「悩み」なんか、俳優は毎日当然のごとくやってるよ。

アナウンサーなら何をやっても注目されちゃうのかね。

将来、札幌市の文化の発展に貢献であろうと認められた団体に出る札幌市の補助金、今年もダメでした。また稽古場使用料の支払いに苦労する1年になりそうです。

マキニウムは、札幌市の文化の発展に貢献しないだろうという判断らしい。

誰が、どんな客観的な根拠で選定しているのか、明日札幌市に聞いてみようと思う。

シニア世代の方が演劇を本格的に学ぶ場も、気楽に俳優トレーニングをしたいという人のための場も札幌市はどうでもいいらしい。

「マキニウムよりも今回選ばれた団代の方が、札幌市の文化の発展に貢献するだろう」という札幌市の判断が、絶対に間違っているということを、これから証明してみせますよ。

みてなさい。