
ブラッド・ピット主演の 「マネーボール」 です。


封切り2日目でしたけど、土曜日の深夜という時間帯からか、644席というここのシネコンで最大の座席数からか、お客サンの入りは60%程度だったかなと。
プロスポーツ・マネジメント プラス 野球 という、ワタクシにとって、まさに「大好物」なネタだったので、夏過ぎくらいからキタイしてした映画でした。
キタイ値が高すぎると、実際に見てみると採点が辛くなるのは良くあることで...。
とっても面白かったけど、ちょっと見る相手を選ぶかも、ってカンジがしました。
やっぱり、メジャーリーグのこととかが、わかってないとピンとこない点も多いかも、と思います。
アメリカ社会の競争の厳しさ とか、
バツイチ独身アラフィフの寂しさ とかをひしひしと感じることができる映画でしたね。
話題作なので、あらすじとかは今さらなのですけど、舞台となったアスレチックスは、サンフランシスコという大都市の隣のオークランド(→ wiki )が本拠地で、100年以上の歴史を持ち、ワールドシリーズ優勝9回という名門チーム(→ wiki )。
だけど人気が無くて金が無い。
ホームグラウンドもフットボールと共用の古い球場で、ライバルのサンフランシスコジャイアンツと比べると大きく見劣りします。
バークレー在住の映画評論家、町山智浩サン(→ Wiki )によると、アスレチックスのイメージは、
川崎球場時代のロッテ
だそうです。
ワタクシも激しく同感。
オークランドも全米44位の大都市でもサンフランシスコの陰に隠れて目立たないし、海に面している割にはリゾートじゃなくて港湾都市。
おまけに治安が相当に悪くて。
なんか川崎駅の近くの川崎市にキャラが似ているカンジがしなくもなく。
原作は小説というより、ノンフィクション。
というより、ヘタすると統計学の本みたいなのだそうです(読んでないけど)。
マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男/マイケル・ルイス

¥1,680
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主人公であるビリー・ジーンGMは今でもアスレチックスの現職GMです。
ということや、原作の難解さもあって、映像化は難しいと言われていたこの原作をここまで持ってきたプロデューサーはエラい!
って、プロデューサーはブラッド・ピットご本人ですけど。
だからブラッド・ピットはエラい!と素直に思えます。
そんなにカッコ良くなくて、それなりに屈折して変わり者の主人公を上手く演じていると思います。
彼の代表作になるのでは?とも言われてますし。
次にエラいのは、脚色の二人でしょう。
「ソーシャルネットワーク」のアーロン・ソーキンと、「シンドラーのリスト」のスティーヴン・ザイリアン。
小難しいストーリーを曲がりなりにもエンターテイメントにまで持って行ったところが特にエラい!と思いました。
この映画を見て感じたのは、日米のプロ野球チームのGMの違い。
オーナーもチームのことにヘンな口を出してこないし。
監督も、GMの方針に不満を持ちながらもオーナーに直訴したりしないし。
当たり前のことですけど、GMの権限がきっちりしているトコが良いなぁと。
ジャイアンツの清武GMの記者会見を見ていて、改めて思っちゃいました。
にしてもあの自爆テロ会見(!)がこの映画の封切り日だなんて。
清武GMはブラピからいくらかもらっていたのかしらん、とかつい思ってしまいました^^;
にしても清武GMは以前から評価していたヒトだったので、今回のことは惜しいなぁと思ってしまいます。
このことについては、もうちょっと白黒ついてから、このblogでアタマの整理をしたいと思っています。