せいぜいワン・クールで1本くらいでしょうか。
何本も見るほどの時間もないし、見るに耐えるドラマも少ないし。
ちなみに高岡蒼甫サンじゃないけど韓流はキライ。なんかなじめない。
それでもこの夏はCXの「それでも、生きてゆく」を第1回からずっと見続けています。

CX 「それでも、生きてゆく」サイト
殺人事件の加害者の家族と被害者の家族を描いたシリアスなドラマです。
事件から15年経っても、ふたつの家族はそのトラウマから抜けられない様子が描かれます。
題材が題材だけに、ハナシが重い、暗い。
でも、脚本が良い。
「東京ラブストーリー」を書いた坂元裕二サンです。
一言ひとことが良く練られていて。
抑えた演出も効いています。
だいたいにおいて日本のドラマはしゃべりすぎ、説明しすぎが多くてイヤになるのですけれども、この脚本は沈黙や表情で上手くセリフを伝えようとしています。
それによくある安易な「立ち聞き」によるストーリー進行があまりないのもお気に入りです。
それにキャストが良い。
みんな演技力があって。特に被害者の母親役の大竹しのぶサンの演技は迫力です。
2011.8.4 毎日新聞 視聴室
ただしストーリーはやはり暗い。
主な出演者はみな、回数を重ねるごとに追い詰められていきます。
一体どうやって最終回を迎えるつもりなんだろうと、余計なお世話をしたくなります。
毎回エンドロールが流れるたびに
「ここまでハナシを広げる!?」
とツッコミを入れながら見ています。
テーマがテーマなだけに視聴率もかなりの低値安定。
第1回こそ10.6%でしたが、その後は9.2 → 7.4 → 9.7 → 9.5 → 8.1(今週)というありさま。
途中で打ち切りになっちゃんじゃないかと危惧しています。
大人の視聴に耐えうる、重厚な良いドラマなんですけどねぇー。