たまたまジブンが見かけたことを、「知ってる?知ってる?」といいふらすだけのこのblog。
ベタベタなオヤヂギャグのタイトルですけど^^;、今日は久々?に時事ネタです。
昨日の朝刊に大きく取り上げられていました。
2011.5.30 日経 「ドイツ 「脱原発」22年までに 与党合意、主要国で初 」
ドイツ連立与党の首脳は29日、首相府で協議し、国内に17基ある原子力発電所を順次停止し、遅くとも2022年までに「脱原発」を実現する計画で合意した。
独DPA通信など複数の現地メディアが伝えた。福島第1原子力発電所の事故で想定外のリスクが判明した原発への依存をやめ、風力や太陽光など自然エネルギーを大幅に伸ばす。
ドイツ国内でも、相当の議論があったようです。
連立与党内での協議は13時間に及んだということも記事にありました。
こういった論理的、理性的な議論の上に意思決定できるドイツがうらやましいです。
日本はこういった事態になっても、政治家もメディアも評論家(と言われているヒトたち)もエモーショナルな批判ばかり。
首相が脱原発のスピーチをしても、具体的にどうするかの議論はないまま、
「どーせ思いつきでしょ」
みたいなレベルの低い論調ばかり。
がっかりしますねー。
でも、ドイツもけっこうエグい。
ジブンのとこは原発止めるとか言っておきながら、原発依存率約90%のフランスから足らない電力を輸入していますよね。
要は原発リスクを隣国にヘッジしているだけでは?
これって、都会で使う電力を地方の原発に依存している日本と同じ構図では?
2011.5.9 毎日新聞 「ドイツ:原発7基停止で、電力輸入国に 「脱原発」先行き不透明」
(前略)
フランクフルター・アルゲマイネ紙によると、3月前半まで、1時間に平均350万キロワットを外国に輸出していたが、3月17日に7基を停止して以降、逆に平均250万キロワットをフランスやチェコから輸入する事態になった。
連邦ネットワーク庁のクルト長官は、輸入電力が原発で生産されたものかについては明言を避けたが、フランスは電力の約8割を原発に依存しているため、「原発撤退と言いながら、原発大国から輸入」と皮肉る独メディアもある。
(後略)
中長期的トレンドとしては脱原発以外に選択肢はないでしょう。
もう今さら新しい原発は作れそうにないし。
でも新しい原発をつくらないと、原発が立地している自治体は先細りするだけ。
原発補助金って、原発ができてから20年しかもらえないですからね。
wiki「日本の原子力発電所」-原子力発電所と地域経済
前の世代が作った原発とどうつきあっていくのか。
電力不足に我々は耐えられるのか。
産業は電力不足には耐えられないことは、計画停電で明らかになりました。
個人だって、ウォシュレットなしの生活に我々は耐えられるのでしょうか (あれ?) 。
感情的に脱原発を言うのはたやすいです。
でもそれだけでは社会性を欠いた、それこそエモーショナルな意見になってしまっては、説得力を持ちません。
メディアも、評論家も、科学者も脱原発への道筋を示せないでいます。
リテラシーを持って、論理的な議論をしていかなれば。
と、思いながらBlogを書いていたら、そもそもこのままでは原発は閉鎖せざるを得ないといった意見を目にしました。
このハナシはまた今度。