今日のお昼前にこんなニュースが。
2010.10.27産経新聞 住生活グループ、横浜球団買収を見送り
住生活グループが27日までに、TBSホールディングスとの間で行っていたプロ野球の横浜ベイスターズの買収交渉を打ち切ったことがわかった。
買収価格などの条件面で折り合いが付かなかったと見られる。
「あららー(@_@。」
金額が折り合わなかったとゆー理由ですね。
でもこの段階になって、それは考えにくい理由です。
今月末までには合意していなければならなかったのに。
住生活グループが提示した金額がよっぽど安かったのかもしれませんが、TBSは球団買収費用はすでに償却済みですので、大きな損失にはならなかったはず。
TBSとしてはむしろ、赤字が出続ける球団を持ち続けることのほうが株主から批判されることになっていたでしょーし。
ま、住生活グループとしてはあえて火中のクリを拾うことを避けたのかもしれません。
当初目的であったグループ名と新ブランドの知名度はかなりアップしましたもんね。
もーいーのかも。
もうちょっとするとイロイロな報道がされるでしょうからそれまでは待たないと。
いずれにしても、TBSも住生活グループもかなりみっともないことになってしまいます。
でも投資家はこれを好評価。
2010.10.27産経新聞 住生活G株急騰 球団買収交渉打ち切り好感で61円高
球界参入として、イニシャルコストで約150億円、ランニングコストとしては年間約20億円程度の投資金額にもかかわらず、短時間で4%も株価が上昇するとは。
逆にTBSは午後になってちょっと株価を下げています。 yahoo株価
これはどーゆーことでしょーか。
一部には球団買収による資金流出懸念と鹿島アントラーズとベイスターズへの支援による過大な資金負担が指摘されていたという報道もありますが、住生活グループくらいの規模ではいずれも正解ではないでしょう。
ひょっとしてプロ野球の球団経営はリスクが多い、あるいは旧態依然とした球界の体制、球場など経営には制約が多い点、企業としての球団の規模が小さいにもかかわらず、グループ全体に対する影響の大きさなどを経営のリスク要素と評価されているのかもしれません。
1988年にグループ名の浸透を目的として球界に参入したオリックスは、CI(コーポレートアイデンティティ)の歴史に残ると言われたほど評価が高かったのに。
球界の体制が古いからとすれば深刻です。
株価アップは球界が保守的、閉鎖的なのはかなり知れ渡っていることの証明にもなります。
これじゃもうベイスターズの買い手はつかないかもですね。
球界の危機はこんなところにも。
2010.10.26産経新聞 日本シリーズ中継なし1、2、5戦の地上波
日本野球機構(NPB)は26日、日本シリーズのテレビ中継局を発表した。
地上波テレビの全国中継は最大4試合にとどまり、開幕戦を含めた3試合が地上波で全国中継されない異例の事態となった。
日本シリーズのテレビ放映権料は、地上波単独の全国中継なら9千万円、NHK-BSと同時の場合は6千万円程度とされる。中日-ロッテの顔合わせは、放映権料に見合う高視聴率を期待できないとテレビ局が判断したと見られる。
日本シリーズの放映権料はNPBの主要な財源であり、中継の減少による大減収は必至。
プロ野球の統括組織である日本野球機構(NPB)の収入源は球団からの会費のほか、オールスターと日本シリーズの入場料収入と放送権収入です。
最近オールスターを地方で開催しているのもフラインチャイズ球場だと球場使用料が高いからでしょう。
かといって各球団はけっこうイジワルですから、カンタンに会費の値上げはしてくれないし。
NPBの財政悪化はプロ野球人気とプロ野球経営への評価が下がっていることの象徴的なことに、早く球界は手を打たないと、今後もベイスターズのようなみっともないことは続いてしまうでしょう。
なんとかしてよん(-_-;)