今日もシツコク横浜ベイスターズ関連のニュースを拾っています。
TBSと住生活グループとの間で譲渡の方向で進行していることは間違いないでしょう。
双方の主張と、M&Aに必須な情報管理に食い違いが出てきていて、そのへんにギクシャクしているところも見え隠れしているようですね。
住生活グループからすると普通のM&Aのつもりでいたと思います。
ところが、M&Aがよくわかっていないスポーツマスコミが書く憶測記事や、神奈川県知事みたいなステークホルダー(利害関係者)の発言とか、少しでも自分を傷つけたくないTBSサイドのリークにも戸惑っている様子がうかがえます。
ワタクシが前にいた会社ではM&Aが日常的に行われていました。
担当者からは、「ミーティングに参加した社員はもれなくインサイダー取引規制の対象者にあたるから、厳しい守秘義務があるんだよー。」と口スッパで言われていました。
本当はすべて決まるまではぜってー秘密状態にあるはずのハナシなんです。
だから、だいたいM&Aで決まる前に漏れてしまったら普通はこわれちゃうものなんですけどね。
スポーツマスコミの憶測記事の代表的なモノはこれでしょうか。
2010.10.7報知新聞 新チーム名「横浜リクシルベイスターズ」有力
売却交渉が進む横浜の新チーム名として、「横浜リクシルベイスターズ」が有力になっていることが6日、分かった。
早ければ11月1日に開かれる同社の中間決算報告の席で、買収成立が発表される可能性も出てきた。
ま、まだナニも発表はされてないんですけど(*_*;
報道から10日以上経った今の時点でもまだ憶測(=想像)のレベルですね。
TBSサイドの勝手な思いこみを流しただけかもしれません。
2010.10.21神奈川新聞 ベイ売却問題で食い違う言い分、着地点はどこに…
両者の認識の違いについて、地方紙にしては(失礼)よくまとまっている記事と思います。
双方の言い分が食い違ってきている。
交渉は、既に両者が守秘義務を結んで細部の条件を詰める最終段階に入っている。
にもかかわらずなぜ、話が食い違うのか。
そこには、企業買収を重ねて成長してきた住生活Gと、大手テレビ局TBSとの風土の違いが浮かび上がる。
TBS側は、「横浜残留」、「監督続投」を条件提示していることなどを次々と明かし、若林オーナーは「こちらの要望通りに進んでいる」と強調した。
そこに「待った」を掛ける形となったのが、ほかならぬ住生活Gだ。
12日に行われた、「懇親会」という名目での同G・潮田洋一郎会長の取材対応。
それは、各社のスポーツ担当記者に対してと、経済担当記者に対してという「二部構成」で行われた。
写真や映像撮影はNG。住生活G側が、日ごろ付き合いのないスポーツマスコミへの対応に慎重になっている様子がうかがえた。
売却問題が明らかになって以降、初めて公の場に現れた同会長は、落ち着いた口調ながら強い調子で切り出した。
「(本拠地について)制約はないと考えている」
「来季の監督、フロントは全くの白紙。なるべく触らないでほしい」
若林オーナーの発言を、ことごとく否定してみせた。
TBS側には、マルハに代わって横浜の筆頭株主となった9年前、チーム存続のために一肌脱いだという記憶がある。
若林オーナーは「うちが買ったときもそうだった」と、住生活G側が条件をある程度のむのが当然という思いを口にしている。
一方の潮田会長は、秘密裏に進められるのが常識の買収交渉の中身が明らかにされる状況に、「(本拠地や人事について)一切お話はしていない。そうだとも、そうでないとも言いかねる」と困惑した。
19日朝、潮田会長は「もろもろの重要な交渉ごと」がまだ残っているとし、「TBS側が(条件を)のめない場合(売却話が)なくなる可能性もある」とあらためて述べた。
それを聞いた若林オーナーは、「そんな報告は受けていない」と、少々面食らった様子だった。
この報道のとおりだとすると、TBSの若林サンは経営者としてはかなりおマヌケな部類に入るでしょう。
その点、元BMW JAPAN社長でダイエーCEOまでになった林文子横浜市長は経営者としてそのへんの呼吸をよくおわかりのご様子。
2010.10.15神奈川新聞 ベイ買収、横浜市長は住生活G会長を擁護「株主に対する説明責任」
「経営者をやっておりましたから気持ちは分かるんですよ。住生活の会長は、株主に対する説明責任を果たしたい気持ちが強く出ちゃったのではないかしら」
交渉を進める住生活グループ側と、それに不快感を示した松沢成文知事それぞれの発言に対して、経営経験者ならではの視点から意見を述べた。
林市長は「球団を経営するというのはある種のチャレンジ」と述べ、潮田会長の発言は株主を念頭に置いたものだろうと”擁護”。
一方で、「知事は市民県民感情を代弁なさった」と松沢知事発言にも理解を示した。
写真週刊誌「FLASH」2010.10.13付けの記事です。
人件費は40億円。ベイスターズ財布の中身
「TBSは球団を140億円で買い、70億円で売るという報道があったが、高すぎます。..........≪続きを読む≫
出自はいーかげんなカンジがしますが、ワタクシが前から感じていることを書いてくれています。
なぜTBSは失敗したのか。
買ったときはチームも強かったし、『球団も球場も黒字だから大丈夫』と甘く見ていた。
でも、本当は球場が黒字なのを問題視しなくてはいけなかったんです。
球場使用料と物品販売を球場にとられているんだなと調査するべきだったんです。
そしてBクラスが続き、観客が減り、放映権収入も激減した。
先行投資をしない限り20億円の赤字が続くでしょう。
パ・リーグの各チームのように球団と球場の経営の一体化ができるかにかかっています。
楽天の球場使用料は年間5千万円。
初年度から営業黒字を出しました。
横浜スタジアムと話し合うべきですね。
いずれしても野球協約上今月中には結論が出ることになっています。
住生活グループサイドからすると、名称は「横浜リクシルベイスターズ」とゆーブサイクなネーミングでいくのかもしれません。
そうなっちゃったら新聞はどう書くのでしょうね。
横浜?リクシル?