皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。
最後の臨時特急まりもを仕立てよう!その2
結構目立つわりには地味な作業、
行先表示器のHゴムを完成させました。
さすが5両編成、
1両だけ作るときの5倍の作業量です。
あらためて長大編成の加工を遂行なさっている
お客様各位そして世の中の皆様の
工作力は凄いと思わざるを得ませんね(^^)
さて、今日は待ち時間が多かったので
手順は色々前後しましたけど
ある程度話を整理して残しますね。
まずは主役のHゴムから。
これは透明のままだと見づらいので
灰色を先にベタ塗りしておきました。
同じ色なので
ついでに扉の窓も灰色を色入れ。
これがまた大変で、
普通であれば突起であるHゴムは
塗りやすい箇所の部類なのですが
あろうことかこの製品は凹モールド!
私が苦手とする色入れです。
グリーンマックスのカタログの
完成見本の色入れとかは神だと思います。
どんなに注意しても手前の断面への付着が
均等にならず汚くなるのです。
だから、これ以上アップで見てはいけません(笑)
で、この後、
この薄いHゴムのポリカの接着具合が
やはりラッカーだけでは強度が完全でなく、
穴をくり抜く際の剥離が懸念されたので
結局裏からサラサラ瞬間接着剤を流し、
そのまま即座に扇風機の前に放置しました。
ガスで表面が白化したらサイテーですからね(^^)
その硬化を待つ間
寝台車の検討と作業に移ります。
帯のモールド消し、
昔から好きでない作業なのが丸出しですね(笑)
もう少し頑張れよ、と、
過去の自分を叱ってやりたい気分ですけど
まあ許せる範囲の塗装をやり直してまで
気にする程でもないのでスルーします。
で、中から室内灯が出てきました。
そういえば、この種車となった
カトーの初期の北斗星は室内灯標準装備でしたね。
豆電球ながら、
当時はすごく喜んだのを思い出します(^^)
その北斗星、
自分で買ったものは今でも大切にしてますが
これはジャンクもジャンク、
確か8両3000円位で転がっていた気がします。
Hゴムは現行仕様を意識してか
黒く塗られてたのですが
まりものスハネフは最後まで灰色ゴムだったはず。
ついでにこれも塗っておきました。
そして迷ったのはここです。
オフホワイトのモールドの一体パーツで
便洗面所と行先表示器を表現しており
これは青いままの車体一体が常識だった
30年前の感覚では画期的だったのですが
照明が著しく進化している現代、
ここが光らないのは少々物足りないわけです。
しかも自分の写真で、下の2つ、
すなわち洗面所側は透明ガラスと相成りまして
そういう実体験のある部分については
やはり思い入れを形にしたい欲もあり・・
悩んだ結果……
今回はパスしました(笑)
どうしても光らせたい!という意欲が出たときに
再度追加加工が可能な部分です。
ここで沼に嵌まるより、
水浴びくらいで楽しんでいようかなあ、
と、そんな感じですかね(^^)
結局、寝台車の外面加工は
少し厚ぼったいテールマークの内ぐりを広げて
少しシャープかつマークを大きくして
プラ板を貼って塞いで完了としました。
そうこうしているうちに話は戻り
Hゴムの瞬間接着剤が完全硬化。
アートナイフで穴をあけてから
ゆっくり慎重にHゴムの太さを仕上げました。
この際、
何しろ相手は0.1mmのポリカ板ですから
思いのほか切れ込んだりしてしまいます。
サクサクとすぐ作業は出来るのですが
調子に乗って油断するとフチまで突き破ります。
私の成績は1ヶ所を完全突破、
もう1ヶ所をスレスレながら細くしすぎました。
あとは何とかなりましたが、
美しい仕上がりかどうかというと
そこまでではないと思います。
本気で作るとするなら
0.2mmのポリカで一旦厚めに作り、
そこから削り込む方法のほうが
好みの立体感が作れるかと思います。
そこは手間対効果で選びたいところ。
今回はラクな方法を選びました。
それでも、
今回は白地に灰Hゴムということで
幸い多少のことは良く見えませんのでヨシ!(笑)
そもそもこの製品は
もとより行先表示器が凹モールドが浅く
Hゴムの表現も省略されていますので
それに比べたら格段のグレードアップです。
また、ここは内部構造の関係で
穴をあけるだけでも実は結構苦労します。
小さめの凹モールドを広げると目印が無くなり
綺麗にしようと思うとどんどん穴が広がって
致命傷を喰らわす前にこれくらいにしておいた、
というのが十数年前の私の思考だったかと思います。
ビフォー状態を再掲。
この製品が発売された
80年代後半のトミックスといえば
まだまだ細密化に傾倒する前で、
黎明期の趣向の流れが色濃かった時代です。
まだ信じられないような旧製品も
継続販売されていた時期だったかと思います。
それでも、同社他製品では既に
Hゴム位は表現していたのに
何故この花形車両に限って省略したのか?
ここから先は私の妄想ですけどね。
たぶん、細部表現でモコモコさせるよりは
新車のシャープでソリッドな雰囲気を
重視したんじゃないかと思うんです(^^)
丸みのある印象の他の特急形に対し
角ばったイカツイ印象のこの車両には
とても近未来感があったものです。
時を経て
実物もバリバリの新車から
いぶし銀のベテランへとキャラが変わり
模型のありかたも変わるとともに
私たちの「見る目」も変わるんですよね。
だから、手元にある古い模型は
そのまま当時の感情を温存して楽しむか
ちょっと物足りなく感じてアップグレードするか
スタンスを使い分けるのも楽しいと思います(*^^*)
おっと、ダラダラ話過ぎましたね。
ではまた明日(^^ゞ
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