皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。
去る7月5日、
朝から晩まで作業場で何もできない状況となり
お休みをいただいて、ちょっと出かけてきました。
数日経ってしまいましたが、
今日はその時の写真をご紹介します^^
訪ねてきたのは、国鉄赤谷線跡です!
羽越線の新発田から東赤谷を走った赤谷線は
大正時代の開業後、戦前に鉱山輸送のため延伸され
主に貨物を運んで1984年に全線廃止となりました。
「赤谷線・歴史探勝の道」
線路跡は廃止後サイクリングロードとして活用され
その起点の小さな公園にこちらの看板がありました。
ここからドライブスタートです(^^ゞ
どちらかというと駅・線路の海側が発展している新発田市では
赤谷線の走る東側は、新興住宅街を走ると程なく
田園風景が広がってきます。
その途中の線路付近の様子です。
敷地の両脇に街路樹が植えられ、
一般道路を渡る箇所には車止めが立っていて
どこもクルマが入れないようになっていました。
スタート地点に歴史探勝と銘打っていたものの、
しかし線路であった形跡はほとんど無く、
あくまでも快適にサイクリングを楽しむための道、
という整備の仕方です。
30年前の廃線当時と時代も変わり、
今は鉄道遺構も工夫次第で観光ネタとなりますから
ホームや駅名標、キロポストなどがあれば
もっと歴史がわかるのにな、なんて思いました。
そんな中、目をひいたのは
五十公野(いじみの)駅跡のところにそびえ建つ
レイアウトに欲しくなるような農業倉庫でした^^
手前にホームのような形をした造作がありますが
ホーム・屋根とも当時のものを流用しているのかどうか不明。
しかし、鉄道の気配を最も感じる地点でした。
この先の米倉駅跡には駅名標のレプリカがあるようですが
今回は時間の関係で、行くことができませんでした。
のどかな田園風景をいくキハ20・・・
・・を想像して(^^)
ここから緩やかに坂を登り始め、
サイクリングロードは、このあたりで終点を迎えます。
駅で言いますと赤谷駅の手前あたりです。
線路跡と並行する県道の脇に
面白いものも発見しました。
ヨ5000が飾られていました。
知人からいただいた情報によりますと
この車掌車はずいぶん前から存在し
塗装も当初は黒のままだったそうです。
どう使われていたのでしょう?^^
そうこうしているうちに
新発田駅から走ること15km程。
ついに赤谷を過ぎ、かの有名な33‰勾配の
連続カーブの急坂を登りきったところで
突然視界がひらけるような場所にあたります。
「滝谷森林公園」の看板が目印です。
終点の東赤谷に到着です!
そしてここが、国鉄で唯一
スイッチバックになっている終点駅だったのだそうです!
そこには、バスの転回場と、いつもの新潟交通のバス停が。
県外の皆様は別にいいと思いますけど
なんだか遠くに来たつもりでいるのに
現実に引き戻される瞬間でした(笑)
当時の線路は、今まさに走ってきた県道に沿っており
廃線後は、県道の拡幅にほぼ吸収されたようです。
それだけに、道路を走ることで、すなわち
厳しい山岳区間をじかに体験できますし
スイッチバックの名残りも、すぐに見て取れました。
何故こんな仕組みに、と言いますと
実はこの先にもかつて鉱山の専用軌道が延びており
こうしないとその設備が入りきらなかったという事情だそうです。
鉱山設備の名残りは全くなく
事前知識なくこの先を走っても収穫は無いだろうと
今回は諦めましたが、
少しだけ、人工的な構造物も散見されました。
藪の奥、崖が切り立つ手前に石積み発見。
このままトンネルポータルでもないかなあ、と思いましたが
石垣の先は沢が流れていて、橋脚跡もなかったので
もはや知る由もありませんでした。
こちらは、古地図をちゃんと調べて
もう一度探検してみたいところです。
まあ、そんな休日の午後でした(^^)
正直、この路線は
そもそも鉱山の専用線として計画されたものですから
いくら車社会になる前とはいえ
鉄道敷設には沿線人口が少ない地域です。
東赤谷はこの写真のとおり、鉱山しかなく
赤谷の町並みを最後に、民家は皆無ですから
いずれにしても、旅客輸送はさすがに厳しかったでしょうね。
しかし、夢を感じるのは鉄鉱石の産出ですね(^^)
鉄、今でも埋蔵量はあるのかな?
コストの問題で採掘をやめたのかな?
石炭や他の鉱物もそうだけど、
もしこの先、安価なAIロボットが勝手に掘ってくれて
入口で待っていれば勝手に持ってきてくれる、
なんていう時代が来るとしたら
もしかして日本の資源も見直されるのかなあ、
なんて空想します。
新発田市内は空気のように
普通に来たり通ったりしますけど
実は赤谷地区に来るのは初めてでした。
赤谷線は、現役時代に乗ることはかなわず
それだけに、未踏路線に乗りに行ったときの印象と
無意識に重なったんでしょうかね。
ものすごく遠くに旅をしたような気分になりました。
笑い話ですが、こういう地方の小集落に、
いきなり県外ナンバーの車でウロウロすると
ご近所の歩行者の方々に必ず注目されます。
ハタから見たら不審者一歩手前ですからね(笑)
しかし今回は同じ新潟ナンバー。
さすがに「見慣れない車だなあ」と思われなかったみたいで
通りすがりのおばあちゃんも、スルーしてくれました。
廃線跡というのは、とかく寂しい気分になりがちですが
たまにはこうして近現代史に触れるのも面白いものです。
色々考えさせられることもあって、気分転換にもなりました。
ほとんど廃線のない都市部は、遠出になるかもしれませんけど
地方在住の同好諸兄におかれては
身近に廃線跡がきっと存在していることと思います。
プチ遠出のプチ探検、皆様もぜひ(^^ゞ
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