6歳になる息子。
現在、隣町の幼稚園に
通わせております。
この幼稚園に通うまでは、
わが家から徒歩20分のところにある
幼稚園に行っていた。
ここが、政府の方針とかで
いきなり去年から「半日~!」と
なったので、
朝から夕方までみてくれる
隣町のエスカレーター式の幼稚園に
入れることにした。
トルコでは、9月から
新学期が始まるのだが
転園させたときには
すでに新学期の授業が始まっていた。
初登園の日。
真っ先に思ったこと。
先生が怖い・・・。
身長も恰幅もある
大柄な女性。
真っ赤な口紅に
真っ赤なマニキュア。
ヒールは10cm近くあるし、
ぱつんぱつんなボディコン(古い?)に
金髪に染めた髪。
なんてど派手な先生じゃ。
威圧感のある喋り方で、
旦那も私も
恐れおののいた。
「他のクラスに空きはないの?」
と、尋ねてみたけれど
残り2名しか枠がなくて、
空きがあるのはこのクラスだけ。
「他に先生は選べないよ」
とのことだった。
まあ、年長だから残り1年だし、
仕方ないか~と
通うことを決めた。
通い始めて、数週間後、
息子が泣きながら帰ってきた。
理由を聞くと、ここ数日、
お昼ごはんを吐いているらしい。
それで、先生にこてんぱんに
怒られたとのこと。
多分、息子が吐いた理由は
ストレス性のものだと思う。
よく緊張したりすると
「おえ~」ってしてるので、
何らかのストレスかなと
何日か様子を見ることにした。
翌日も泣いて帰ってきた。
そして、また翌日、
今度は怒って帰ってきた。
「先生なんか大嫌い!!
大嫌い大嫌い!!!」
そう言いながら、
ずっとクッションを
先生に見立てて
叩いたり、蹴ったりしていた。
こりゃあ、やばいな。
私は、旦那に
息子の様子を話して
先生に電話してもらった。
かくかくしかじかで、
家での様子が
おかしいので
気をつけてほしいと。
「おっけーい!まかせといて!
明日、あなたの息子にだけ
何かプレゼントあげとくから~!」
か、軽い。
そんな簡単に物で釣られるか!
先生が怖くて
毎晩、夕飯も喉に通らないというのに。
翌日、息子は洋服に
大きいシールをはりつけて、
ルンルンで帰ってきた。
息子、一発KO。
私たち、結構悩んだのに・・・。
彼女は、月に一回ほど、
旦那の携帯に電話をかけてくる。
家で変わった様子はないかを聞き、
学校での様子を事細かに
教えてくれる。
そして、決まって最後にひと言。
「来年の小1の担任に、
私は入れないけど、
悲しまないでね~」
いやいや、あなたに
担任してほしいなんて
言ってませんから。
そして、先日の事。
9月に小学校入学を控え、
旦那と私は
小学校の担任を決めようと
幼稚園に出向いた。
(※トルコでは、事前に
先生を選ぶことができます)
ちょうど校庭で
息子の担任に会った。
私は尋ねた。
息子の性格を知ったうえで、
おすすめの先生は誰かと。
頭ごなしに怒らず、
きちんと子供の言い分に耳を貸し、
母親のように優しく接し、
人生は何かと教えてくれるような
素敵な先生がいたらいいな。
まあ、さすがにそんな先生いないよね~。
あくまでも希望を言っただけだから
気にしないで!
すると彼女は、
「わたしのような先生ね!
わっはっはっはっはっはっはっは・・・・」
息子の担任の
笑い声が校庭にこだました・・・
今では、息子も
すっかり先生の大ファン
もうすぐ息子も卒園です。
1年間お世話になりました~。
あなたのポジティブさは
ピカイチの一級品です
もうすぐ会えなくなるけど、
息子が落ち込んだときには
パワーもらいに会いに行くね。
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