出会いがおつきあいに変わったとき | カッパドキアの青鬼嫁日記

カッパドキアの青鬼嫁日記

ストールの専門店・まきもの屋さんスタッフのブログ。
気付けばトルコ・カッパドキアで鬼嫁に…。
トルコでの結婚から子育てまで、
鬼嫁のどーでもいい日々をお届けしま~す。

夜行バスを乗り継ぎ、
朝にはサフランボルの町に着いていた。

サフランボルには宿泊せず、
観光だけして、

今夜の夜行バスで
イスタンブールに行くことに。

バス会社に荷物を置き、
散歩がてらバス停から
町中まで歩いていくことにした。

30分程歩いたと思う。
私とかなこさんは、

デジカメを持っているというだけで
地元の子供たちに囲まれ、
にわかスターとなっていた。

そこに、子供たちの親や
祖父母らも加わり、
小さな撮影会が始まった。

先に進めない・・・

そう思ったとき、かなこさんが叫んだ。

「どおおりゃあああ。
いい加減にせんかい!!!」


日本語でも通じたようだ。
みんながさっと引いた。
撮影会は無事に終了し、

「さっき撮った写真をここに送って

と、住所を書いた紙を渡された。

「送るかあ
全部消去してやるわ・・・
ほんまに調子に乗りやがって・・・」


ねえさん、かっこいいです。



サフランボルは、古くからある
建築物や町並みが続く
きれいな町。

地元の人と触れ合い、
かなこさんの強烈なツッコミに
笑いが絶えない日だった。

でも、ふとしたときに
あのちっさいトルコ人は
何してるのかな~。

カッパドキア、楽しかったな~。
と、思いにふけっていた。

サフランボルの散策も終わり、
夜行バスに乗り、
早朝、イスタンブールに着いた。

なんか、すっごい人だなあ。
え?トラム(路面電車)
ただで乗っていいの?

お店もしまっていて、
日本の元旦のような雰囲気だった。

かなさこんが決めていたドミトリーに
チェックインし、
2段ベッドが並ぶ相部屋に入った。

向かい側のベッドには韓国人がいて、
会話をしていると
彼女があることを教えてくれた。

「今日から4日間の祝日だから、
公共の機関や観光名所は
お休みらしいよ」


「げええええ!まじで!!!
あたしら、どこにも行けんやん!
何のためのイスタンブールよ!」


そう言うかなこさんの横で
私は、これからの旅程を考えていた。

イスタンブールから
ギリシャに陸路で入って、
メテオラや離島を

10日間程かけて廻ろうと
思っていたのだが、

イスタンブールと
ギリシャの旅程を削れば、
カッパドキアに行ける!

でも、かなこさんと
イスタンブールを一緒に廻ろうと
約束したし・・・

そんなことを考えていたら、
かなこさんが話しかけてきた。

「ねえ、青鬼ちゃん。
これからどうする??
アヤソフィアもトプカプも
ぜ~んぶ休みでうちら何するよ?」


「かなこさん・・・実は、私、
カッパドキアに戻りたいんです」


「え?」

そこで、私はちっさいトルコ人の
話をした。

彼に好きだよって言われて、
私も気になっているけど
半信半疑なこと。

もしかしたら、からかわれて
いるかもしれないし、

カッパドキアに戻って
「なんで戻ってきたの?」
って、冷たい態度取られたら・・・

たかだかちょっとの滞在で
出会ったトルコ人のこと
信じていいのか・・・

と、かなこさんに言うと、

「な~に、言ってんの!
あの子、いい子じゃない。

行ってきなさい。
行ってただ答えを出しておいで!

相手に冷たくされたからって
それが何なの?

日本に帰ってまた会いに来るより
よっぽど時間とお金の節約でしょーよ!

私なら、そこらへんの誰かつかまえて
時間潰すから心配しなくていいよ。

行きな~~~」


と、背中をドーーーンと
押してくれた。

私、あの時、かなこさんがいなかったら
カッパドキアに戻っていなかったと思う。

バーバラさんがいたから、
ちっさいトルコ人に警戒せず
会話を楽しめたし、

トミーさんがいなかったら、
トルコ人と夜遅くまで

酒を飲むなんて
危険なことはしなかったと思う。



青鬼は、3晩連続の
夜行バスに揺られ、
カッパドキアに戻った。

カッパドキアに入る手前の
悪徳旅行業者も無事にスルーし、
悪徳旅行業者、こんなところです。
みなさまもご注意あれ~)


早朝にギョレメ村に到着。
カフェの椅子で
ちっさいトルコ人が来るのを待った。

開店時間が近づくころ、
GジャンにGパンという

キメキメファッションに身を包んだ
ちっさいトルコ人が
遠くから歩いてきた。
(彼の素敵なファッションセンスについては、
ダサいよ、そこの人 -日本編-参照。)


ドキドキドキドキ・・・
なんだ、この緊張はあああああ!!!!!

ちっさいトルコ人は
青鬼に気付くと同時に
駆け寄ってきた。

「わああああお!!!
なんて素敵なサプライズなんだ!」


勇気を出して、
戻ってきてよかった。

会いに戻ったことをきっかけに、
私たちのおつきあいが始まった。


  



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