旦那との出会い | カッパドキアの青鬼嫁日記

カッパドキアの青鬼嫁日記

ストールの専門店・まきもの屋さんスタッフのブログ。
気付けばトルコ・カッパドキアで鬼嫁に…。
トルコでの結婚から子育てまで、
鬼嫁のどーでもいい日々をお届けしま~す。

ちっさいトルコ人に
招かれて入ったのは、
小さなオープンカフェ。

お客さんは私だけ。
お目当てのギョズレメを注文し、
今日のプランを立てようと
本をパラパラ見ていた。

ギョズレメ登場~。
青空の下で食べると
格別においしい~。

ギョズレメを堪能する横で、
ちっさいトルコ人が
べらべらと話しかけてくる。

英語が上手で、感じがいいし、
小さいから威圧感もないし、
私も会話を楽しんだ。

「どこから来たの?」
「歳はいくつ?」
「今日のプランは?」
「ツアーに出るの?」

まあああ、よく喋ること、喋ること。

ちっさいトルコ人
おしゃべりなちっさいトルコ人に変貌した・・・

あまりにも横でぺちゃくちゃ喋られるもんだから、
ギョズレメの味がしなくなってきた。
とっさに青鬼の口から言葉が・・・

「向こうに行っててくれない?
あなた何か売りつけたいの?
ツアー会社か何かの人?」


すると、「NO!」と言い放って
おしゃべりなちっさいトルコ人は
店の奥に消えていった。

ほっ・・・
これで、ゆっくり朝ごはんが食べれる。

今日のプランも立ったし、
さあ出かけよう。

「お会計お願いします」

奥から彼が出てきた。
さっさとお会計を済ませ、
出ようとすると、

「昔、僕はツアー会社で
働いていたことがあるから、

さっき、NOと言ったのは
君にウソをついたことになる。
ごめんなさい」


ただの通りがかりのお客さんに対して
きちんと謝る。
なんて誠実な人なんだろう。

これが、旦那になるトルコ人との
初めての出会いだった。



  



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