矯正するのはどっち？

トルコに嫁ぐときに
青鬼が日本から持ってきたもの。

衣類、PC、日本食に・・・
矯正中の歯。

そう、青鬼は、歯列矯正をしたまま、
トルコに嫁いできました。

日本の歯列矯正を中断し、
トルコで矯正歯科を探すことになった青鬼。

当時、私たちの住む
ネヴシェヒル県では、

簡単な歯列矯正しかできない
歯医者さんしかなかったため、
旦那と隣の県・カイセリまで遠征。

さすがは大きな街！

歯医者さんだけの
5階建てのビルがあったり、
至るところに歯医者さんが。

やっぱりね～。
歯は一生もんだからね～。
いろいろな歯医者を廻って決めたいよね～。

旦那よ、通訳よろしく！
このひと！！っていう
歯医者さんに出会うまで
青鬼は諦めないぞよ～。

旦那と共に、３，４軒の歯医者さんに
聞いて廻った。


　　


「すみませ～ん。矯正について
お伺いしたいんですけど～」

「矯正するのはどちらですか～？」

実は、うちの旦那、
究極のすきっ歯！

これでもかってくらい
前歯と前歯の間が
開いてるんです！

どんくらいかってーと、
一本歯が入っちゃうくらい！

「もちろん、嫁ですよ」

「あなたの方がすればいいのに！
その前歯閉じれば、もっと素敵になるのに！」

「結構です」

私も旦那に言ってみた。
「矯正したら～？」

「僕はこのままでいいんだ。
この歯を閉じて、
僕がかっこよくなったらどうするの？
モテちゃって困るのは君だよ」

「・・・・・・・しーん」

旦那よ、それ本気で言ってんの？

行くとこ行くとこで矯正を
薦められる旦那。

「また、僕が矯正を薦められちゃったよ～。
これ以上かっこよくなったら
君が困るのにね」


いやいや、だから
寒い冗談は
いりませんから。







２年後、青鬼の矯正も無事に終了。

でも、虫歯になりやすい青鬼は、
しょっちゅう近所の歯医者さんに
お世話になってます。

近所の歯医者の先生は、
ちょっと荒いけど、
気のいい女医さん。

旦那ともども
よくしてもらってます。

先日、私の奥歯の治療に行ったとき、
歯医者が旦那のすきっ歯についてひと言。

「その歯、矯正すればいいのに。
差し歯もできるよ」

「いいえ、僕は結構です。
これ以上かっこよくなると
妻が嫉妬しますから」


しません。
いつまで言っとんのじゃ。



　　

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