今年2度目の「土用丑の日」の本日、


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代々木に『ボニュ』が誕生しました。


『ボニュ』生みの親でもあり、

「美食の王様」こと来栖けい君(以下、「おーじ」と書かせて頂きます)に、

「店名って、まさか母乳からきてないよね?」と尋ねると、

「そーだよ」と。


とても彼らしい納得のいく店名です(*^_^*)


おーじ曰く、


人間が初めて口にするもの、つまり原点であり、何でも手に入ってしまう(どんな素材でも使えてしまう)今だからこそ、シンプルで奥深いものだからこそ、その大切さを忘れないために名づけました。
また、フランス語でBon(良い)nu(裸)。
直訳すると「いい意味での裸」。
視覚的要素が大きいアート的な「ヌード」ではなく、あくまでも「裸」。
飾らないありのままの姿(素材の持ち味や本質)を脳裏に焼きつけるという意味も込められています。

と。


その言葉の重みと深みを体中に染みこませて伺ったのですが、


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個室もフロアも器も、

とにかく細部に渡り、

拘りの極致でした。


お皿も料理に合わせてゼロから作り上げているとのこと。


料理に合わせた「世界にたった一つだけのお皿作り」は、

私がまさに自分の店で実現したいことですが、

まだできていないので、

おーじに色々教わろうと思います。。。


お料理も、

ジャンルや国境云々というより、

食材と向き合い、

最小限の手数で、

記憶に残る唯一無二なものへと昇華させ、

媚びへつらうことなく、

『ボニュ』ならではの「シンポリー(シンプル+オリジナリティ)」スタイルが貫かれているんです。


実食して、

素直にそう思いました。


そんなお料理がこちらです↓


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無邪気そうな「村上牛のジャーキー」を皮切りに、


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このスカッとした『ボニュ』物語(メニュー)が続きました。



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「自然」と題された一品めは、
大きなオリジナルディッシュに、


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青森の農園からやってきたハーブ達が、
ガスパチョ風のソースと、
太陽・空・土となり、表現されてます。

このタイミングで、


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パンが供されましたが、
見覚えあります。

おーじの初店『エキュレ』時代と同じく、



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埼玉『風見鶏』の「塩トースト」でした。


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トレーも、

園山真希絵オフィシャルブログ「こころのごはん手帖-食べる門に福来る-」by Ameba-ipodfile.jpg

当時のままだったので、
なんか妙にホッコリしたのですが、
過去を振り返ると、


懐かさが溢れ出てきました。。。


バターは、


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「パムプリーAOC発酵バター」でしたが、

こちらのお菓子もこのバターが使われてます。


パンでお腹パンパンにならないように気を付けつつ、

でもやっぱり食べ出したら止まらないパンなので、

パクパク食べていると、


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おーじが満面の笑みで、


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黒い宝石を抱えてご登場でした。


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このサマートリュフ、


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お次の「フォアグラリゾット」に、



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しゃかしゃか~っと、
思いっきりかけて下さって、


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こんな具合に変身でした。

すりすりされている時から、
トリュフの何とも言えない媚薬な香りが漂ってきて、

眺めているだけで、
「ドリュフの大爆笑」を歌い出したくなるほど、
笑うしかない状況に陥ってました。


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フォアグラリゾットの山に、
トリュフの雪が舞い降りて、
姿形からもうっとり見惚れてしまいましたが、


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食べたら、
さらに飛び上がる衝撃が…。


なんという旨みとコクなんだと、
感動の嵐が巻き起こったんです。。。


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「シンプル」というネーミングが付いただけあって、
材料も、
お米・フォアグラ・トリュフ・塩のみ。

生クリームもチーズもバターも胡椒も入ってません。

「皆様、ごめんなさい」と、
謝りたくなるほどでした。

気づけば、
「今まで食べてきたリゾットの中で、一番かも…。」と口走ってましたが、
大袈裟でもお世辞でもなく、
本音です。

あっという間に食べ終えてしまったことを後悔してしまいましたが、

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続く、「ボニュ焼き」にもノックアウトされました…。

こちらも、
おーじが昔からハマっている「村上牛」でしたが、


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部位は、
イチボです。

店名が付くぐらいですから、
気合いも自信も相当あってのことだろうと、
かなり期待してナイフとフォークを入れると、

一切ドリップが出ません。

さらに、
舌に届いた瞬間、
お肉の右から左まで、
脂の溶け方から、味わい・食感が異なり、
どこを食べても、
それぞれの長所が、
噛むたびに、
ギュウッと力強い美味しさとなって届くんです。

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噛むことがますます好きになる逸肉です。

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厚さ4~5㎝はありそうなお肉の付け合せは、


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山葵を纏ったラディッシュのみでしたが、


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この組み合わせも、
計算され尽くされたパートナーです。

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最後の一口を残すのみになっても、
やはりドリップは出ませんでした。

もうとにかく「スゴイ!」としか言いようがないのですが、
焼き方も教えてもらうと、
もっとその凄みに圧巻です。

6時間位かけて仕上げられてますが、
究極とか、ホンモノという言葉は、
この素敵すぎるステーキのために使うべきだと思わされました。

リゾット同様、
記憶に残る逸品です。

因みに、
250gはあったかと思いますが、
フルコースの中で頂いても、
全く胃にもたれません。

よって、

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その後の「ナチュラル~神果卵~」というプリンも、
スルリと食べてましたが、

このプリンの材料も、
卵・牛乳・砂糖の3つだけです。

おーじの黄金比から生まれた究極プリンですが、
牛乳は、
私が幼い頃から慣れ親しんできた故郷(島根)の「木次牛乳」だと知り、
より一層、嬉しさも喜びもUPしてました。

感動がMAXに達していると、



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お菓子のお家が目の前に…。



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屋根の瓦は、
マカロンで、

周りは、

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クッキー、

玄関を開けた先は、

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チョコレート、
土はクランブルで作ってありましたが、
やっぱり最後の最後までやらかしてくれます。

その上、

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おーじが慎重にナイフを使って、

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上の屋根を外して下さると、

中には、


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パルミエや、

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ミニフィナンシェ・レモンのマカロン・レモンムースが入ってたんです。

お菓子の家から中身まで全て食べられます。

この焼き菓子は、

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スペシャルコーヒーを入れて下さったスタッフさん(パティシエ)お手製とのことですが、


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私も大好きな『ミカフェート』の「プルミエクリュカフェ(ジャマイカ・ジュニパーク農園)」にもぴったりでした。

こちらは
パティスリーも併設してあり、

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お菓子専用箱も、
本の形で、お店のロゴ入りという拘りぶりです。

過去の『エキュレ』もそうですが、
おーじのお店をブログに書くと、
どうもやけに長くなってしまいます(*^_^*)

この上ない驚きがあるからでしょうが、


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ワインリストにも、
「ひぇ~~~~」って、
ビックリたまげました^^;

400万円ワインは、
億万長者になれたら、
や、
夢の中で飲んでみようと思います(笑)


非常に長くなりましたが、

『ボニュ』様、
まさに今日、開店おめでとうございます。

栄養満点の美味しい母乳を飲んで、
元気に育ってくれることを心から願います。

うなぎ上りの成長をみせてくれることと思います。


私も『ボニュ』さん見習って、
引き続き、食と向き合い、相談し合い、
自分らしさを損なわない料理を作り、

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自転車操業にならないよう、
爽やかな風をきりながら、
食人生のペダルを漕いでいこうと思います。


もしくは、03-6337-6498までお願い致します。