今月の銀座壬生 は、


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『無限大』のお言葉で迎えられました。


日本と、

日本に生きる私達は、

限りなく大きな力を持っているということです。


そして、

お料理のテーマは、


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芥川龍之介の短編小説にもある『蜘蛛の糸』でした。


というわけで、


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「大きな蓮の葉」と、

「蜘蛛の糸」に見立てられた飴細工が登場でしたが、


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飴の糸は、こんなに反っても折れません。


うの奥様の写真 のように食べました。


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器になった「蓮の葉」に、


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蓮根寿司・伏見唐辛子寿司・白瓜寿司がのってました。


全部、酢飯の味も違います。


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蓮の葉があまりに大きくて、

写真におさめるのも至難の業でしたが、


葉を触っているだけで、

体中が浄化されたようです。


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2品目のお椀は、

「雲丹」がたーっぷりのった「じゅんさい」のお吸い物でした。


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蓋には、

「蜘蛛の巣」が描かれてます。


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「雲丹」の下には、

「夏カブ」がいました。


一気に体が熱ったところで、


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紙を凍らせて作られた器に入ったお造りを、

両手で持って(「掌」)頂きます。


これでまた体が冷えてくれました。


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鱧・蛸・鯒・鱸・胡瓜です。


口の中も冷えたと思ったら、


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お次の「加茂茄子丸ごと一個揚げ(八丁味噌をつけて)」で、

また口中が熱々になりました。


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茄子はちまちま切らずに豪快に揚げないと、

おいしさ半減とのことです。


普通は食べないヘタの部分まで滋味深い茄子でした。


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この茄子の切り方を見せて下さいましたが、

お見事ですね。


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中の茄子はお土産に頂きました。


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煮ものは、

何だかホッとする「小芋・高野豆腐・ずいき」です。


歯がいらないほどやわらかい小芋でしたが、

一切煮崩れしてません。


ほんのり甘めのおだしを吸った高野豆腐を食べると、

改めて、

「あるべき日本の味」を再確認できました。


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焼きものは、

「太刀魚の漬け焼き」でしたが、


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「太刀魚は、海の鰻なんだから、夏に食べると、元気が出るんだよ」

女将さん。


鰻よりもさっぱり、

でも、

鰻並みに上質の脂がのった素晴らしい太刀魚でした。


毎回、「焼き魚」の後は果物ですが、


今回は、


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「天の川だよ」と、

サクランボの入った器が並べられました。


まずは、


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一個食べ、


「これでおしまいかぁ」と思っていたら、


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「マッピン(銀器)」に入ったたくさんのサクランボを、


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たくさんお恵み頂きました。


「福島のサクランボ」でしたが、

お淑やかな甘さと酸味に、

いくらでも手が伸びてしまいました。


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「蜘蛛の巣」模様の「葛のお焼き」でしたが、


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手で持つと、

びよーんと伸びます。


葛粉・砂糖・水だけで作られているとのこと。


「蜘蛛の巣」って、

あまりいい印象がなかったのですが、

このお菓子はおいしいから、

蜘蛛が可愛らしく思えてきました。


おいしさのマジックですね。


本家本元の中国の七夕のルーツを探ると、

様々な祝い方があるようですが、

日本とはかなり趣が異なります。


中国で全国的に共通しているのは、

「針の糸通し」、「蜘蛛の巣張り」競争です。


たとえば、

華南地方の広州では、

七夕の夜になると、

若い娘達が針と糸を持って集まり、

星空に七礼七拝した後、

月あかりの下で針の糸通し競争を行い、

間違えずに七回連続して糸を通せた娘が優勝するという面白い伝統行事が

あるそうです。


また、

蜘蛛を捕まえてたら、

いの中に入れて蓋をし、

翌日開けて、

蜘蛛の巣が綺麗に張れているかを競う「競技」もあるようです。


そんなところから、

今月の『壬生』さんの「蜘蛛の糸」もきているんでしょうね。


今月もいろんな発見がありましたが、


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おいしい料理を作る人はいくらでもいます。


むしろ、

プロの料理人なら、

おいしい料理を作って、

当たり前です。


料理以外にも言えますが、

ずば抜けて、

人の心に響くおいしいものや作品を作りあげるには、


「いかにその先のほそーい針を一本つき通せるか」

にかかってると思います。


『壬生』のご主人はそんな料理をつくりあげる方です。


だから私も、

料理以外のことにもアンテナを張って、

目にはみえないものも大切に、

感性を磨き、

ココロの料理を作り、食べ続けようと思います。


「食の神様」も、

「そうそう」って頷いてます(なんとなく)。


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