野球とゴルフのボディターンでカベ脚とケリ脚を上手く使うには、膝関節が重要だ! | ゴルフツアープロコーチ・野球トレーナー摩季れい子

ボディターンをする上で脚のアライメントと膝の機能はとっても大切です。O脚やX脚になっているとカベ脚やケリ脚の役割が上手くできなくなるので、要注意ですビックリマーク あなたは大丈夫ですかはてなマーク


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そこで、今回はカベ脚とケリ脚の役割に重要な膝関節の説明をしましょう。



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体幹の重みは、2つの股関節によって2本の脚に伝えられ、膝と足で支えられています。


ボディターンをスムーズにするには、股関節の下にある膝関節がセットされ、支えることが必要です。


ボディターンの足幅は肩幅よりやや広めでいいのですが、膝はいつでも股関節の下にセットできる準備が必要です。足幅が広すぎたり、狭すぎると膝に体重がしっかり乗らず、回転軸としての役割が弱くなるからです。



下肢の正常なアライメント



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膝関節は体重を受ける体勢により、外反(いわゆるX脚)や内反(いわゆるO脚)といった形を取らざるをえない状況が、野球の捕球動作、あるいは

ゴルフのアプローチやバンカーショットなどでの前後左右の傾斜に対応する時に生まれます。





膝外反(X脚)




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そのO脚やX脚で膝をコントロールする筋肉が、太ももの前側にある大腿四頭筋、後側にあるハムストリング筋、「ふくらはぎ」などの下腿の筋肉です。O脚やX脚は、スポーツ特性によってこれらの筋肉のバランスが崩れることでも生まれてきます。





膝内反(O脚)


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バッテイングで招きやすい下肢のアライメント


右打ちの場合、ケリ脚の右脚はX脚、カベ脚の左脚はO脚になりやすい。

ゴルフスイングも同じ。







ボディターンの軸脚をしっかり作るには、膝関節がニュートラルに機能することがとても大切です。


体重を支えるカベ脚がO脚であれば、バッテイングでターンが上手くできないだけでなく、体が流れる「スエイ」状態になりやすく、体が早く開いてしまいます。当然、ミートすることが苦しくなってきます。


ゴルフスイングでも、体が流れて開きやすくなり、静止しているボールにフェイスを合わせることが難しくなります。


ケリ脚は膝を曲げ、カカトを浮かしながら足の親指を中心に回していきますが、カカトを蹴るタイミングが遅れると、右打ちであれば、右に体重が残り過ぎ、アッパースイングになりがちです。フェイドボールが打ちにくく、下からフェイスが入りやすく、球筋が高く上がりやすくなります。野球ではフライが多くなる訳です。



脚のアライメントが悪いまま、スイングを続けていると膝関節の負担が大きくなって、やがては膝の故障につながりますから、早めのケアが必要です。


膝の機能のチェック法は、椅子に座ってレグエクステンションをしてみて足がスムーズに上がるかどうか。あるいは、片脚で立ってみて膝が上手く伸びない、片脚立ちバランスが上手くできないなどの症状がないかどうかです。 


大腿四頭筋やハムストリング筋、下腿三頭筋の緊張の強い部分はストレッチで伸ばし、弱い部分は鍛えます。次回にまた紹介しますねビックリマーク