2013年6月20日(木)。
入院7日目。
鼻からチューブ地獄も今日で1週間。
嘔吐(えず)きに耐え、喉の痛みに耐え、溢れる唾液に耐え、完全絶飲食に耐え、
度重なる検査も今日が最後!
・・・になると信じて頑張ってきたマキチャントッシュ。
でも、今日という日は地獄の1日でした。
完全絶飲食になって7日目。
初めて経口摂取を許されたのは、大腸カメラ検査のための、腸管洗浄液凹
しかもそれを2時間で1.5リットル飲まされるのです!
7日間も何も経口摂取していなかったのに、
ポカリスエットの美味しくなくなったヤツ、みたいな味の水を
いきなり1.5リットル!
何度も吐きそうになりながら必死で飲みました。
14:20。
胃カメラと大腸カメラ検査をするために検査室へ移動。
「私、胃カメラは本当に苦手なんです!」 と主治医先生に念を押し、
「麻酔をするから。」 という言葉を信じて検査台で横になり、
口にマウスピース?をくわえさせられたところで私の意識は途切れました。
本当に麻酔をかけてくれたのね・・・ありがとう!先生!
いた・・・
痛たたた・・・
お腹が・・・
痛い?!
私が意識を取り戻したのは
麻酔が切れたからなのか、お腹の痛みのせいなのか。
とにかく、
痛い!痛い!痛い!
お腹が痛い!!
おヘソの周りが捻じれるように痛ーい!!!
「お腹が痛い・・・」 と声を絞り出すように私は訴えました。
私が腹痛を訴えたので大腸検査を中断したのか、もともと予定通り終わったのか、それは分かりませんが、
朦朧とする意識の中でも、まだ私がお尻丸出しの状態でいることが分かりました。
でももう、お腹の痛みは耐えがたいものになっていました。
それは目をあけていられないほどの痛みで、
「お腹が痛いーッ!」 と何度も言いながら悶え苦しみ、全身脂汗でビッショリになっていきました。
目をつむったままの私はストレッチャーに乗せられ、
複数の看護師さんが付き添い、エレベーターに乗り込む気配を感じていました。
すると、
「乗ってもいいですか?」
と男性の声。
看護師さん達が一瞬、「え?!」 となったけどその男性は遠慮しなかったみたいで
一緒のエレベーターに乗り込んできました。
その男性が途中の階で降りていくと、さすがに看護師さんが
「この状況で乗るかね?!
」 と呆れた様子で言いました。
それほど私は悶え苦しんでいたのです。
病室まで運ばれた私はストレッチャーからベッドに移動する際、自分の顔を触りました。
あれ?チューブがある?!
目が開くか開かないかの状態で、私は病室で待っていた母に聞きました。
「チューブがある?」
「うん、ある・・・。」
「うわーん!今日でチューブが抜けると思ったのにぃ!」
私は涙をボロボロ流しながら泣きました。
母は、「うんうん。」 と言いながら流れる涙を何度も拭ってくれました。
イレウス管といわれるチューブが抜けていないということは、
腸重積(ちょうじゅうせき)が治っていないことを指していました。。。
19:20、主治医先生から説明がありました。
前日の造影剤CT検査で主治医先生が 「治ってる。」 と言ったのは
小腸がパンパンに膨らんでいたのが治っている、という意味であったこと。
イレウス管を1週間入れて様子を見てみたけれど、腸重積という症状は治らなかったこと。
小腸の内側はきれいで腫瘍のようなものはない。
ただ、小腸の横(小腸の外)に何かがある。
その “ 何か ” が外から小腸を押して腸閉塞気味にしている。
でもそれが何なのかは開腹して直接見てみないと分からない・・・と。
私に与えられた選択肢は2つ。
1.(痛みは治まったし小腸の腫れはひいたから)このまま何もしないで退院して経過観察。
2.腹腔鏡手術を受けてしかるべき処置をする。
私は 「一晩悩みます。」 と先生に言いました。
イレウス管が入っているから、どうせまともに眠れやしないのだけど、
今夜はさらに眠れぬ夜になりそうだ。