手術後2日目。 | makichantoshのブログ

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Yahoo!ブログから引っ越してきました。
子宮筋腫闘病記から始めたブログが、今ではただの徒然日記になっています(苦笑)

2010年2月12日(金)。
乳がんの手術後2日目。

夜中に何度も目が覚めたから決して熟睡は出来ていないはずなのに、
なぜだろう?スッキリした気持ちで目が覚めた。

目覚めがスッキリ♪なんて、昨年11月の健康診断の日以来じゃないかな。

たぶん、
乳房温存できたのと、しかも、
手術をした左乳房と右乳房の見た目がほとんど変わらない、という安堵感からだろう。





7:30、研修医先生が来る。

早いな!こっちはまだ朝食前だよ。(起床は6:30なのに朝食は8:00なのだ。遅!)

やっぱり、自信なさそうな雰囲気。
「スミマセン・・・ちょっと傷を診せてください。」
って、傷を見たり、慣れない手つきで左乳房を触診したり。

こっちが気を遣ってしまう。





今日から1日4回、
7時、10時、14時、19時に看護師さんの検温がある。

今日は昨日に比べれば熱は下がった。

でも、36度台後半。
平熱の低い私にとっては微熱と言える。

検温に来た看護師さんが、
「さっきね、アレ?どっかで見たことあるな?と思ったら、
 マキチャントッシュさんのそのパジャマと同じパジャマの人がいましたよ!」
って教えてくれた。(笑)

そりゃそうだよ!

入院に適している前開きパジャマっていったら、
「どうして?!」 っていうくらい、婆くさい色柄のパジャマしか売ってないもん!(笑)

少しでもかわいく(若く?)見えるパジャマを地元で買おうと思ったら、
店も商品も限られちゃうもんね・・・。





検温のときに血圧と脈拍と血中酸素濃度も測る。(←常に異常なし。)
そして、オッパイ・チェックも必ずある。

しかも、見るだけじゃなくて触診がある。
水が溜まっていないかを確認するのだそうだ。
軽くそぉ~っと触るので、痛くはない。





左乳房の内出血が始まった。

決して状態が悪くなったわけではなくて、想定内のこと。
「心配することない。 想定内のことなんだから。」
「内出血は、いつかは消えて無くなるんだから。 主治医先生も看護師さんも、そう言ってたし。」
と自分に言い聞かせる。





今日は朝から肩が “ ニガる ” 。

たぶん、漢字で書くと 「苦る」 だと思うのだけど、
この辺りの方言なので、この言葉を標準語で表現するのは難しい。

「痛い」とは違うけど、
近いところで言えば、「痛い」と「気だるい」の混ざった感じ。

ちなみに、研修医先生には通じなかったし、(←この近辺の出身ではないらしい。)
看護師さんには分かってもらえた。(←地元民だから。笑)





午後、主治医先生が来る。

部屋に入るなり第一声が、

先生 : 「もう帰ってもいいよ?」


私が驚きのあまり、「えぇえーッ?!」 と声を上げると、

先生 : 「ハハハ。 退院しなさいっていう意味じゃないよ?
      明日から僕、学会へ行って留守にするから、退院したかったら今日のうち、っていうこと♪」

なんだ!こんなにしんどいのに病院を追い出されるのかと思ったヨ!(笑)
もちろん私は、「まだ、居させてください。」 とお願いした。





夕方5時、リンパ浮腫の説明を受けるため、リハビリテーション科へ行くように指示される。

看護師さんの付き添いも無く、階下の離れた部屋まで1人で歩いて行った。
不安だったけど、右手で手すりを持ちながらゆっくり歩けば大丈夫だった。

入院した日に病室へ両腕のサイズを測りに来たリハビリ療法士さんが
プリントを使って優しく丁寧に説明をしてくれた。

リンパ浮腫とは何ぞや、という話はもちろん、
日常生活での注意点やセルフマッサージも教えてもらった。

前日の夕方から少し左腕に浮腫が起こっていたけれど、
私は腋窩リンパ節郭清(えきかりんぱせつかくせい。脇の下のリンパ節をゴッソリ切り取ること。)を
していないから、私の浮腫は手術に伴うもので想定内のことらしい。

ちょっと安心する。





夕食後、腕のリハビリを始めてみる。

病室の壁に踵(かかと)と背中を付けて身体を安定させ、
息を吐きながら、ゆっくり 「前に習え。」 をしてみる。(←腕を前にまっすぐ伸ばしてみる。)

今度は、腕を壁に沿わせて上げてみる。(←Tの字になってみる。)

5回くらい繰り返してみた。

何とか出来た。

でも・・・





これ以上、腕は高く上がらない。

肩の高さまでしか、上がらない。





肩が痛い。

腕が痛い。

脇の下が痛い。

乳房が痛い。

心も痛い。





辛くて、悲しくて、涙が出てきた。

リハビリ、止めてしまおうかな・・・。

でも、これから先に待っている放射線治療を受けるためには
腕が高く上がるようにリハビリしておかなくちゃいけないんだ・・・。





大きなため息とともに、消灯時間を迎えた。