BORUTO ナルト映画 | まきびしまきりんのブログ

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一人テクノロックユニット「まきびし」のコンポーザー兼ボーカル、まきりんの、徒然なる日々と、お勧めエンターテイメント情報日記



連載終了から半年以上を迎え、

ナルト次世代プロジェクト!始動!

原作岸本先生自らの脚本、キャラデザインで「これ以上のものは作れません…」とまで言った映画、borutoを公開初日に見てきました~!(うちわ目当てで前売り買って2回行きましたw)

まず、ナルト好きなら1回行って来い!と言いたいです。激アツ展開目白押しでしたっ!

Narutoファン歴14年の私。途中で何回か読まない時期もあったものの、1話目、1巻目を読んだ時点で、「この作者ただもんじゃない!途中ダレても何でも、絶対最後まで読もう」と長年思っていて、ついに最終コミックが出たのが2月。

アニメはいまだにオリジナル話を入れたり引き伸ばされているので終わっていませんが、映画としてはもうナルトの息子のボルトが主演な訳ですよ。

ボルトといえば、最終回の700話で初登場したナルトの息子。

ナルトそっくりの外見で、いたずら好き、火影岩に落書きしては火影になった父親のナルトに怒られるという印象しか持ちようがなかったのですが、

映画に先駆けて発売されたナルト外伝(七代目火影と緋色の花つ月)ではちょろっと登場。

こちらでも火影で忙しい父のナルトに不満を持っている生意気系の男子という印象でした。

なので映画を見るまではボルトがどんなキャラなのか表面的にしか分かりようがなかったのですが、

このボルト、どうやら落ちこぼれ設定のナルトと違い、いきなり影分身、雷遁、水遁、風遁を使いこなし、神童と呼ばれる天才設定という…にひひ

ナルトそっくりの外見なのに、この意外なキャラ展開。さすが岸本先生です。

ボルトはナルトや前世代の子供自体に比べて、恵まれ過ぎて彼の不満が贅沢に見えるかもしれないけど、「父親に期待を裏切られ続けた結果不満が溜まってしまった」、と演じた声優さんが書いていて、なるほどと。

(ボルト役の人、素晴らしい演技でした!)

そしてサスケとサクラの娘のサラダちゃん。

こちらは外伝でじっくりと書かれているので(色々あったものの、凄くいい子)

下忍でもすでに写輪眼を開眼し、カカシみたいにコピーしたのか分かりませんが、サクラ譲りの怪力もいきなり使えるというチートな子です!ニコニコ

ボルトとは幼馴染の設定のようで。ボルトを凄く気にかけているのが伝わってきます。

スリーマンセルを組む、金色の目と延びる手足が特徴のミツキ(新キャラ)の親も映画で最後に明かされるのですが、これも意外で、最後のオチに映画館がざわついていました~wwwww

話としては、忍界大戦後の平和になった木の葉の中忍試験~敵襲来、受け継がれていく忍の矜持といった展開で、

しょっぱなからカグヤの城でのサスケのアクションとかかっこよすぎるし、

おそらくファンが一番見たがっていたナルサス共闘とかのアクションのかっこよさ!鳥肌が立ちました。

ナルサスと書いたけど、ナルサス以外何者でもなかった…w

ボルトがあまりにも父親のナルトの事を知らなかったので、それが意外だったけど、実際の親子関係ってそんなものかもしれませんよね…

The lastではほとんど登場せずファンをがっかりさせたサスケも、大活躍!

ボルトの師ということで、ボルトを導いて行くという…

あのサスケが…!中二病、痛々しいと言われ賛否両論、拗らせ過ぎてファンからは「サスケェ…」とまで呼ばれていた子がこんな立派な大人に…!しょぼん

勿論ナルトの成長や火影のカリスマ性も凄くかっこよく、強さは健在。

あんたは高倉健か!とつっこみたくなるレベルの不器用な父親っぷりも意外でリアルであり…。

あのナルトが…。

大人になったなあ…と、自分の子の成長を見るような不思議な感覚に襲われましたよ。

ボルトは元から天才過ぎて、努力だせえと思っているのが意外でした。

ナルトとは違って、諦めやすくて、要領よくて、てっとりばやいシステムや効率を優先する当たりがネット世代以降の現代っ子に通じるものがあり、所々ズルする所など主人公としてはどうなの?という部分もありますが、

主人公だけあって挫折を乗り越えて、自分の生きる道を定める様が王道で良かったです!

とにかく激アツで、最後の戦闘の螺旋丸のシーン、

ボルトがナルトの衣装を着るシーンなど、

やばかったですね…

ファンでない人も、ナルトろくに知らない人でも、行って楽しかったという意見が多いらしいので、

お勧めなのですが、やはり原作を全部読んで、外伝読んでから行くのがベストかと個人的には思います。

この不思議な感覚と感動は通して読まないと味わえない。

ナルトは世代継承がテーマでもあるけど、終わりとはじまりが繋がっていて様々な可能性が見える混沌とした世界に希望が溢れているという、

独自の世界がこの映画から感じました。

今の時代の空気感があるのに、どこか懐かしくて希望があるというか。

ノベライズも買ったけど、こちらもキャラの心情が細かく書かれていて、

映画→ノベライズ→映画

とみると映画の演出やキャラの表情で、こうだったのか~、と分かる、新しい発見があったりします。

べた誉めだけでなく、疑問点としては、

敵のモモシキとキンシキの掘り下げのなさ。

まあ、あまり敵を掘り下げてもテーマがぶれたりテンポが悪くなるので、これでいいとは思うのですが、

根本的には全て丸く解決したとは言い難く、結局なんだったのかと…

大筒木カグヤさん復活まで彼等一体何やっていたのかと…(汗)あせる

モモシキキンシキの関係はノベライズを読むとより分かり易いです。

ただ、丹を錬成や、不老長寿など、目的が浅く抽象的だなとは思いました。

マダラやカグヤと比べると小物感ありありで。

これ以上ない傑作ナルト映画だと思うけど、

続きを作ろうと思えば作れる伏線や謎はまだありましたね。

この辺りはマドマギ映画叛逆~のように今後続編あり得る可能性をあえて残した商業的思惑を感じてしまい、ちょっと萎える点でした。

あとは中忍試験での新キャラの活躍が思ったより短すぎたので、

もっと新キャラが活躍しているのが見たかったな、と。

期待のチョウチョウにいたっては、ポテチ食べるばかりで台詞1つないというwwww

設定では、この世界の科学の発達が急激過ぎるというか、ボルトたちがDSみたいなので遊んでいるのは、忍者の世界では無理があるような?パソコンや液晶TVもあるし、隠された技術のオープン化による発展だけで片付けるには厳しいような気もしました。

あとサスケとサラダの関係。

ボルトよりこっちのが深刻なんじゃと思います。

少年漫画だから男の子に焦点がいくのは仕方ないとして、

サラダの環境って寂しいよなと思うし、外伝や映画見る限り、サスケがサラダに対してクール過ぎるんじゃないかと…(外伝ラストは救いがあったけど)

あんた子供の時イタチやお母さんに散々甘えていたのに、自分は娘に対してこれってどうなのと(汗)。

ひまわりとナルトの絡みもほぼないので、そこももっとみたかったな。

いつか岸本先生が気が向いてナルト外伝をまた書いてくれるなら、サスケのサラダに対するフォローをもちょっと増やして欲しいかな~。

試写会の時の先生の「サスケとサクラにひと悶着もいいですね」とか、もういいからw

うちは一家に安寧秩序をもっと下さいよと。思います。汗

色々書きましたが、naruto好きなら絶対行って来い!という傑作感動、激アツ映画。

カナブーンのエンディング曲の時に岸本さん描き下ろしのキャラ達が見られるけど、これが凄くかっこいい!

これ見るためだけにまた行ってもいいくらい大人ナルト、サスケかっこいいし、

新世代も魅力的に描かれていましたよ~。

もし続きがあったら蛇足でもいいから新世代の活躍を見てみたい!

円盤出たら買う事決定のおすすめ映画です!!!