Aちゃん、この先輩バンドのライブに行ったのが
高校2年の春くらいでした





Aちゃんは
来る日も来る日も来る日も
脳みそに張り付いた
レミ男さんの事を思い浮かべては



儚げに


嬉しげに


どこか不満げに


でも、楽しそうに



女子高生にのみ備わったとされる
突飛な妄想力を駆使して



恋する乙女の道を



この車細い通学路の道を徐行してんのか?ポーンポーン


ってくらい
ゆっくり邁進していたの照れ






恋バナが
嫌いじゃない私は
来る日も来る日も来る日も
それに付き合って



男子とお付き合いした事のない私も
微力なりに妄想をはたらかせて



決して妄想の域を出ない
一目しか見たことのない青年の事を
あれこれ話して盛り上がっていたの




レミ男さんの
家族構成ドキドキ
好きなバンド、歌音譜音譜
好きな食べ物恋の矢
チョコパイは好きか?一気に何個食べるか?!?
(Aちゃん、チョコパイ好きなんですニヤニヤ
(私はチョコパイ、1個で満たされる派ですウインク
(Aちゃんは3つはイケますニヒヒ爆弾













そんなこんなで
色んな想像をしたけれど



妄想は
何の期待にも応えてくれないことを
徐々に気づき始める
若き2人






そんな時

不意に私の頭に


古くから何人もの恋する乙女に
パワーを授けてきた
とされている!?


あの
日本版
ロミオとジュリエット
の日が浮かんだ





そして
なんのためらいもなく


私は口から
滑るようにスーっと
その言葉を発した




「ねぇ、Aちゃんもうすぐ七夕だね」







そして
Aちゃんはこの時から
普通の女子高生という肩書き
に並べて
恋する織姫
として
彦星さまに会えるよう奮闘するのです




つづく