はじめは、10秒、30秒、それが急に1分、最後には2分と書いてあった。
1分のときあれ?と思った。本当にできるのかな?と。見せてくれないし、嘘書いてる感じだったから。まぁ、めんどいし放置。
2分と書いてきたとき、さすがにお話をした。
「2分とか、すごいじゃん!見せてよ〜」
10秒、20秒くらいしかできん(笑)
『今日はできんかもしれん。手が痛いわ。』など言い訳(笑)
「もし、ウソを書いてるんだったら、自分がしんどくなるんじゃない?ウソつかれたら、お母さんは悲しい。でも、ホントだったらめっちゃすごいじゃん!!マジ見たいし!!信じていい?」
『コクリ(顔が変笑)』
「えー!!すごいじゃん!!見せてよ!つーか、おかあ1秒しかできんのんだけどー」
と、一緒にやってた。やっぱり30秒くらいしかできい。
おねえ達に聞こえないようにコソコソと
「2分とかホントにできるん?おかあもね、上手く見せたくて嘘書いたりしたことあるし(笑)もしウソなら謝って直せばいいしね。」
『だってね、みんなより上手くなりたかったもん。負けたくなかったもん。』と泣き出した。
「そうだよね。一番になりたいよね。そら負けなくないもんなぁ。負けず嫌いはあんたのイイトコだしねー。でも書くのだけ、嘘書いてもなんも意味ないじゃん。カッコ悪いじゃん。だって、次女はできるのにさ。まじであんた運動神経いいけん、練習したら絶対できるし。」
しばし泣く(笑)
「なら、ウソをホントにすればいいじゃんか!おかあも3秒目指すわ(すくねっ!)リオは2分ね。さぁ、練習だ!」
やりだす、教えてくれる、笑顔出る、今日1の最高記録が出る。35秒!
「よし!それをちゃんと書こう!練習して、今までのがホントになったら、まじかっこよくない?」
連絡帳に、堂々と【35秒】って書いてた。
もうその姿がかっこよくて。
また練習してた(笑)
手が痛い(体重を支えられない泣)
やっぱりすごいなぁ。
ちゃんと間違ったと(ウソだと)認めることができた。なぜウソをついたのか、ちゃんと自分で感じてた。そんな自分を認めてた。
ホントにすごいなぁ。ひねくれてた私はできなかったぜ。
ウソを抱えるって苦しかった記憶。
バレないかヒヤヒヤして、ウソをついた自分が嫌いになって。
そんなことを思い出して。でも感情的にならずに関われた。前とは随分違う。
前は、証拠見つけて、怒鳴って正して、責めて、責めて、謝らせて、そんなことする子はとか言ってた。
少しずつだけど、確実にかわった。
長女には、ホントに申し訳ないと思う。
でも、その時の私にはそれが正しいと思った。
長女との関係もほんの少しずつだけれど、ちゃんと変わってる。
甘えてくれる、弱音を吐いてくれる、友達の愚痴を聞かせてくれる、性格悪い時の長女がちょっと面白い、素直になれない時の長女が愛おしい、素直に優しい時の長女が嬉しい。
ほんと、子どもに教えてもらうことが多い。
こういう、出来事すぐ忘れちゃう。から書いとく。