そして、3月11日のこと。 | 今だ、ほら貝を吹け!

今だ、ほら貝を吹け!

芝居と歌にまみれて生きている、人見知りでプチ引きこもりな中川真希のブログ。

連続で日記投稿。
良ければ10日から読んでくださし。

このことを自分の中で収めてからじゃないと、台本を書く気になれず。
賢くないから同時進行できない。


そして今回も自分の感じたことを正直に書きます。

ので、良くない想いをした方がいたらごめんなさい。




3月11日。

片付けのため再び泉ヶ岳スキー場へ。

雪が降り積もったので、かき分けて花火の破片を拾う。

花火が命だったならば、その破片は二万人の命のかけらだと思ったら
それを探すことがすごく辛いことのように思えた。

約一年前、雪の中から家族や思い出の品を探した人は、こんな感じだったんだろうか。


その時の感情はわからない。
想像しても追いつかない。


だけど、ただ状況としてこうだったのかもしれないと思ったら
どんなに小さな破片すらも見逃したくなかった。

太ももあたりまで雪にはまっても気にならなかった。

周りの明るい声が全く別の世界のように聞こえた。
もちろん明るいのが悪いわけじゃなくて。



私が拾えなかったたくさんの命のかけらはまだ雪に埋もれてて
そのまま春を迎えるんだろう。

一年前の誰かの命も、まだどこかに。

そしてやっぱり、そういう捉え方をしてしまう自分は悲しい人間だと思った。
つーか、暗すぎる。どんだけ。



時間になったから打ち上げ場所に戻って下を見たら
花火になった人たちは「私たちも元気だよ」って言ってくれてた気がした。

不思議な感覚だった。
瞬間、魂だけになったような気分。

天国にぶっ放したようで、天国の人たちから励まされてたのかもしれない。






石巻や牡鹿や亘理で出会った人たちにも会いたいし、
向こうには時間を取って行き続けると思います。

でも、もう「毎週、山下駅に朝9時」はないから
スコップで出会った人たちとは次にいつ会えるかわからない。

だからバイバイの握手をする時は、
「この先会えなくても後悔しない」
と思って握りました。

感謝とお疲れ様でしたをいっぱい込めて。

東京の方がこれから危ない気がするから
私がどうにかなるかもしれないしね。


それでも、生きられるだけ生きる。



まだ切り替えがうまくいかないことを稽古場で正直に伝えて
台本の締め切りを伸ばしてもらった私を
メンバーがサプライズで祝ってくれました。
photo:01


そんなの頭からすっ飛んでたからビックリ。

でもすごい嬉しかった。


だから、早く書かなきゃっていう!
切り替えられないとか甘いこと言ってんじゃねーよっていう!

頑張ります。