終わった日 | 今だ、ほら貝を吹け!

今だ、ほら貝を吹け!

芝居と歌にまみれて生きている、人見知りでプチ引きこもりな中川真希のブログ。

今日は日本の終戦記念日。



昨日観た舞台も、戦争のお話でした。

国のために死ぬことが名誉とされて
生きて帰ることが恥になる。

そんなおかしい考え方を押し付けられて
心では違うと思いながらも
それに従わざるを得ない人たち。
そう思いこまざるを得ない人たち。



一番こわいのは戦車でも爆弾でもなく
蝕まれていく人の心だ



というテーマのお話でした。

こう書くと重い印象だけど
はっきりしたキャラ分けと会話のテンポの速さで
結構コミカルな雰囲気になっていました。


重い話を受け止められなかったり
「つまんな~い」と言ってしまう今の若い世代には
こういう芝居の質があうんだろうな、と思います。



今日も戦争を背景にした舞台を見に行きますが
こちらはガッツリの新劇。

大好きな井上ひさしさんの作品。
映画「父と暮らせば」の原作をお書きになった方といえば
わかる人も多いのでは?(もともとは舞台です)


井上作品に共通する、
無駄のない言葉・ユーモア・笑いのあとに残る切なさ…

きっと今作品でも見れるはず。



終戦の裏に何があったのか。
人々は、日本はどう変わったのか。


実際に体験したり見ることが出来ないからこそ
それを知っていきたい。

それは、8月とか、終戦記念日だからとか
期間限定で思うわけではなくて。




今日もお日さまが洗濯物を乾かし
お布団をふかふかにしてくれて、
蛇口をひねればお水が飲めるし
食べ物は捨てるほど溢れている。


時々そのありがたさを忘れてしまうけど
たった63年前はあたり前じゃなかったこと。



さぁ、でも私に何ができるのかなぁ。



せめてもっと日々感謝して生きようと、改めて…。


二度目の終戦記念日がこない世の中でありますように。