広島の日 | 今だ、ほら貝を吹け!

今だ、ほら貝を吹け!

芝居と歌にまみれて生きている、人見知りでプチ引きこもりな中川真希のブログ。

今日は広島に原爆が落とされた日。



一昨年『この子たちの夏』という
原爆を体験した方の手記をまとめた朗読劇に参加し、
その内容と演出家から多大な影響を受けた。

その後、9月・12月・年明け2月の三回に渡り
自分で構成・演出した、朗読と芝居を融合させた舞台を
仲間たちと上演。


舞台の合間、12月末には広島一人旅をば。


原爆ドームの絵を描き続けているおじいさん
祈念館でガイドボランティアをしている方
ずっと広島に住んでいる民宿のおばあちゃん…



原爆体験者とたくさん話し、毎日平和公園に居続ける。

3日目なんて雪降ってて、それでもベンチに座ってる私を
ホーム○スのおじさんが心配して話しかけてきて…。


どんだけ頭足りない子だ、私。



でも、それでも。
分かったことや見えたことはほんの少し。

結局観光地と化した原爆ドームには
日本人よりも外人が多く、
自分の目よりもファインダー越しにものを見る人が多い。

そんなにバシャバシャ写真撮ってでかい声で話したら
魂だってビックリしてどっか行っちゃうわ。


だけど、一瞬で焼けてしまった方が多い場所だからか
苦しいとか悲しいとかの念があまりなかったのは事実で。

少し離れた場所だと、
地面の方から色々湧いてきて
歩くの少し怖かった。






民宿のおばぁ女将が何度も言っていた言葉


「戦争はいやだ」


私たちが思うよりも、ずっと重い。
その言葉の中には「もう」が隠れているから。



「戦争はもういやだ」



その想いをちゃんと受け止めないと
きっと繰り返してしまう。
繰り返すたび、同じ想いを持つ人が増えてしまう。

それは私かもしれないし、
大好きな家族かもしれないし、
大切な友達や、その子供かもしれないし、
たまたまこれを読んでくれた人かもしれない。



誰が悪いとか何が正義だったかとか
私にはわからないしどうでもいい。


ただ、おびただしい犠牲者の上で
今私が生きているという真実。


まだまだやりたいことたくさんあるから
まだまだ死にたくないな。


…今日はほら貝を吹こう。



祈。

黙祷。