​世界中の誰もが
好きな時に美味しい紅茶を
ゆったりと安心して飲めるような
そんな平和な世界になりますように
心から祈っています




いよいよ東海地方も明日明後日くらいには梅雨入りか、なんて言われています。
今年は例年に比べて梅雨入りかなり遅れていますね〜。
ていうか明日は夏至ですってよ!!!
梅雨入りしてない夏至なんて、かなり珍しいのではないですか???
沖縄は今日梅雨明け?!!
なんだか日本列島どうなっているのかよくわかりませんね…^^;


さてさて、昨夜Instagramに『本と紅茶と。30』をUPいたしました〜♪

既にチェックしてくださったみなさま、ありがとうございます(^^)

記念すべき第30回目です!!!



今回の本は、朝井リョウ先生の『正欲』。

2022年の本屋大賞第4位の作品です。

それに考えて考えて、悩んで悩んで…の末にフォションのフレーバード緑茶、『THE VERT BISOU BISOU』を合わせました。


これがほんっ…とに難しくって!!!

30回目にして一番難しかったです。

とんでもない作品選んじゃったかな…読むだけ読んで『本と紅茶と。』を書くのを諦めちゃおうかと思ったくらい(>_<)


いや、作品はとても面白かったしとても考えさせられるもので、読んで良かったと思いました。

朝井リョウ先生の作品は読むの初めてだったのですが、岐阜県出身ということで少なからず親近感(?)は持っていました。

この作品にも岐阜県関市がチラッと出てきたりしましたね(^^)


それはともかく、紅茶何にしよう…と悩んでいた時に思い出したのが、少し前にお友達からいただいたフォションのこのフレーバード緑茶。



フォションホテル京都の限定?フレーバーだとか。

お友達がフォションホテル京都でアフタヌーンティーをしてきたらしく、そのお土産でいただきました♪

「唐辛子のフレーバーなんだって☆」とお友達からは聞いていましたが、実際に淹れて飲んでみてびっくりしました!!!

また後日改めてレポを書くつもりでいるので、あまり詳しくは書きませんが、最初ミントがスーッときて、喉越しは唐辛子のヒリヒリ、チリチリ感が半端なく、それが過ぎ去ったらベリーの香りが…という初体験過ぎるフレーバー!!!


見た目は普通のフレーバード緑茶…なのに思いもかけない衝撃的な味…。

そんな衝撃が、本作の夏月や佳道、大也とリンクするような気がしました。


ネタバレしたくないのであまり詳しくは書けませんが、夏月、佳道、大也はいわゆる性的マイノリティ(…といってもおおよそ想像できるマイノリティ具合ではないのですが)で、普段はなるべく目立たず普通の会社員、大学生として息を潜めるようにして生きています。

この『BISOU BISOU』も、封を開けて淹れて飲むまでは、普通のフレーバード緑茶にしか見えません。

…そんなこじつけだけで、コレに決めました。

まぁいつもこじつけっちゃぁこじつけで成り立っている企画なのですが…^^;


この作品は本当に読む人読む人で印象がすごく変わったりするんだろうな、と思います。

登場人物の誰の立場が一番自分に近いか、あるいはどの人にも寄り添えないか、10人いたら10通りの感想が出てくるんじゃないかな。

でもそこに『正解』も『正しい』も何もなくて、全て『正解』だし全て『正しい』し、すべて『不正解』だし全て『間違っている』。

立場によって、人によって、千差万別。

だって人間みんな違ってて当たり前だから。


しかしこの世の中にはどうしても『多数派』と『少数派』が存在して、たいていは『多数派』が『正しい』ということになっている。

自分が『多数派』側だと『安心』できる世の中だけど、『少数派』側には一気に住みにくい世界になってしまう。


夏月たちは性的嗜好において『少数派』で生きにくいのですが、これって性的嗜好に関してだけでないですよね。

何においても『多数派』と『少数派』っていうのはどうしても生まれてしまう。

わたし自身も「子どものいない既婚女性」とか「不妊治療したけど授からなかった子なし主婦」とか、他にも細かいことをあげればキリがないけど、『少数派』で「生きにくいなぁ…」と思ってしまうことが少なからずあります。

疎外感、孤独…夏月たちには比べものにならないとは思いますが、共感できなくはない。

…なんて言ったら大也に八重子と同じ扱いをされてしまうかもね。


人は多かれ少なかれ、何かにおいて『少数派』という孤独を感じる場面があるのではないかと思います。

全くもって全てにおいて、ずっと『多数派』であり続けることなんか、ありえないんじゃないか?

それこそ佳道の言うように、「“多数派にずっと立ち続ける”ことは立派な少数派」ですよね。


『少数派』の存在を認めていこうよ、っていう流れが昨今の『多様性』なんだと思います。

だけど今現在『多様性』と認められているコトからもこぼれ落ちてしまっている『少数派』も、まだまだ存在するんだということを、本書を読んで初めて認識しました。

…いや、まだまだ認識なんてしきれていないです。


八重子の言うように、『繋がり』を大切にすることでそういったこぼれ落ちている『少数派』の人ともわかり合える、というのも『正解』であり『正しい』と思います。

現に夏月と佳道は繋がれたことで少しだけ生きやすくなった。

大也も繋がれたかもしれない。


それぞれの立場から見た『正解』や『正しさ』は、検事の啓喜目線のシーンでも、考えさせられるものがありました。

とある事象を一面だけから見ていると『正しい』ことも、違う角度から見てみると本当にそれが『正しい』のかどうか。

…こういうのついこの前最終回だったドラマ・「アンチヒーロー」でも似たような感じのところがあったなぁ。

朝ドラ「虎に翼」にも寅ちゃんが弁護士として勤めていた時のシーンでそんな感じのところがあったような???

…最近法律モノのドラマも多いですね。

あ、論点ズレてきたな。



…ああもう書いても書いても思うコトは書ききれない。

そしてまだわたし自身、完全には受け入れられていないのかもしれない。

ぜんぜんまとまらないんです。

これは実際に読んで、ご自身で考えてみていただきたい。

その人その人の思う感想を、それぞれがじっくりと考えてみるといいと思います。



…なんだかいつもにも増してわけがわからなくなってしまってスミマセン^^;

それだけ素晴らしい問題作(?)だということが伝われば…うん、もうそれでいいです。


フォションの『BISOU BISOU』についてはまた改めて紅茶レポ(紅茶じゃないけど)を書きますね☆

今日はこの辺で終わりにしておきます。



『本と紅茶と。30』、InstagramにてUPされております♪

まだ見てないよ〜、という方は是非こちらからご覧くださいませ☆

そしてフォローもしていただけると大変嬉しいです〜(^^)








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ここまで読んでいただきましてありがとうございます♪

こんな記事を書いているすずまきってどんな人?…と気になった方はこちらもどうぞ(^^)



『その6』までありますが…お暇な時に紅茶飲みながら是非〜☆