29日日曜日、親の会の総会に出席してきました。
そこで、『親心の記録』という書き込み冊子が紹介されました。
「知的障がい者の親なき後の幸せを願う」をコンセプトに、
数年前に千葉県船橋市の育成会が作製したのがおおもととなっている
いわば 「知的障がいの子の為の遺言書」 で、
2010年にそのオホーツク版(網走市近郊)が作られ、
2011年に札幌版が完成したそうです。
そのような物が北海道で作製されたことは、
以前に新聞で読んで知っていたのですが、実物を見たのは初めて。
29ページに渡るその内容は、とても充実していて素晴しいものでした。
「本人の性格、特技や履歴、病歴、通院歴」などから
「年金・相続資産」などの金銭的な項目をまとめるページ、
後見人としてお願いしたい人を記入するページ、
親戚以外で親しい人を記入する住所録のページ、
本人を中心として、通っているデイサービスや病院などを項目ごとにまとめられる相関図のページ、
ナドナド。。。
子どもに関する情報は親の頭の中だけに留まりがちですが、
そうした情報を項目ごとに判りやすく明記できるのが
「親心の記録」の最大の特徴だと思いました。
私自身もそうですが、
子どもが産まれてからは楽しい日々の記憶とともに、
将来への不安が頭の片隅に常在している親御さんも多いと思います。
「aoiが困らないようにとにかく遺せるものを遺さなくては。」と、
いの一番に貯蓄を始めた私ですが、
「将来的に何がどう必要なのか」は漠然とした感が拭えませんでした。
ですので、この冊子がひとつの道標になってくれたように思います。
実際にお世話になるのは、まだ何十年も先であって欲しい代物ですケドね。
また、「遺産=金銭・資産」と考えがちな私でしたが、
障がいの子にとっては、親が築き上げた人間関係がとても大きな遺産になる
ということも、改めて実感しました。
親しい人を記入する住所録のページがなるべく多く埋まっていたり、
相関図のページで、本人からたくさんの枝が出るくらい多くの関係先が築けていたり、
いざというときに、どこかしらから助けの手が伸びてくれるような環境づくり。
そういう遺産を遺せてあげれたらなーって心底思いました。
(同時に、良い人であれ・積極的であれアタシと、自己への戒めになったり・・・ね。)
不安を減らせるような遺産を遺すことも含め、
人生の長短に関係なく、わが子が人生を終えるときに
「楽しかった!幸せだった!」と思えるようにしてあげたい。
『親心の記録』の最後のページは、
子どもの一番良い顔の写真を貼って、ご両親の想いを記入するページとなっています。
「君がいてくれて幸せだったよ。」と伝えるのが、一番の遺言なのかもしれないなぁ。
ご訪問ありがとうございます♪
※オホーツク版「親心の記録」を作製した、網走市手をつなぐ育成会のブログが
アメブロにあるのを見つけました。
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