空間とデザインの思考

 今回の講義はTERADAMOKEIの寺田さんに来て頂きお話を聞きました。
 寺田さんはTERADAMOKEIを始める前後で仕事内容は変化していますが、自分の好きなものを使ってデザインに関わっているので、楽しそうに仕事しているのが非常に魅力的でした。学生時代には、自分の好きなイチゴゼリーを使ってメガネを作る、空間を埋めるという一見意味があるのかわからないことをやっていました。また、ゴキブリホイホイをごきぶりの為にデザインするというお話も面白かったです。そもそも人間の為にデザインされたものを、ゴキブリをユーザーと捉えてリデザインするという視点が斬新に感じました。
 私は今回の講義を聞くまでは、テラダモケイは「15.0%」というアイスクリームスプーンで知っていましたが、それよりも1/100スケールの模型を使用して現実を表現する映像がとてもおもしろいと感じました。この映像表現のおもしろいところは、現実とジオラマの存在感がとてもあやふやになっているところだと感じました。人の動きや、ものや人の集団的な動き、また模型自体が限りなく細かいことでこの存在感が生まれていると考えました。加えてもう一つおもしろいところは、手作りで時間をかけて撮影した雰囲気が見て取れるところです。このタイムラプス的な映像は、動いているものを動画で撮るわけではなく、動かして写真で撮影して繋げているのでとても時間がかかったと思います。私は、この二点がこの映像の魅力だと思います。
 私はタイムラプスなどの、時間軸を取り入れた映像が好きなのですが、この模型の映像にも時間軸を取り入れたらもっとおもしろくなるのではないかと感じました。現在のシンプルでモノクロだからこそのおもしろさもあると思いますが、背景に太陽の色をつけたり、人に影をつけ方向を変えたり、自然にある雲を取り入れてみたりと、より現実感を表現する方法はあると思うので現在のシンプルな映像を作りこんでみるのも面白いのではないかと感じました。