第9週目の大学院特別講義は、インサイトフォース(株)代表の山口義宏さんに来て頂きお話を伺いました。



 ブランドとデザインの思考

 今回は「ブランドとデザインの思考」ということで、ブランドの定義やブランドとビジネスの関わり方についてのテーマでした。

 ブランドとは、生活者の頭の中にある識別信号と知覚価値のことであり、意図的に生活者の頭の中の識別記号と知覚価値を結びつけ全ての顧客接点を結びつけることです。識別記号とは、文字、音声、形、色、臭いの五感を指しています。また、知覚価値とはカテゴリ、人格、ベネフィット、エビデンスを指している。ブランドとは一貫性のある体験の蓄積でつくられる。例えばスターバックスがその例で、スターバックスは客とパーソナルで個人的な関係をつくるために、あいさつのマニュアルがなくこれによるマス広告を狙いとしている。

 このブランドの一貫生に関しては、カリスマ牽引型、技術牽引型、戦略牽引型の3つがある。カリスマ牽引型は、中央集権的な個人の暗黙知的な嗜好性で一貫性を担保にしリクルートサントリーなどがあげられる。技術牽引型は、優位性ある技術がもたらす他者にはない顧客体験で一貫性を担保にし、ホンダ、キャノンなどがあげられる。最後に戦略牽引型は、日本企業が弱い傾向にありブランド戦略スキルを形式知として共有、育成していき一貫性を担保にしコカコーラ、P&Gなどがあげられる。
 
 今回の講義を聞いていて感じたことは、やはりブランドとして市場で一番重要なのは他と差別化を図ることであり、その為に自社ブランドの位置付けをしっかり把握することが大事なのではないかと考えました。またコンセプト、ターゲット、ポジショニングから自社ブランドのターゲット層をどれだけ限定化して独自性を築くか。そして、ユーザーから自社ブランドのどこに価値を感じてもらうかまで把握していなければ、最低でもブランドの戦略を立てることは難しいと感じました。