こんにちはニコニコ

 

私の最初の結婚生活がに

夫の不倫をきっかけに壊れるまでを書いています。

 

下矢印こちらの続きです

 

 

 

「私も一緒に行きたい、連れて行って」

 

玄関先で大騒ぎしてまで言ったのに

 

古い旅行カバンを足で押し込むみたいに

タケシは、力ずくで私のことを家に押し戻した。

 

 

「お願い開けて!」
 

駐車場でタケシの車にしがみついたけど

 

『危ない』『引きずるかも』

そんなのお構いなしで車は急発進

 

泣きながら追いかける私を、彼はチラリとも見なかった。

 

 

最近のタケシは、もう完全におかしい。

 

私は親友のユキちゃん(←女優の吉瀬美智子さん似)に助けを求めた。

 

 

「車出してあげるから、タケシさんのご実家に行ってみよう」

 

ユキちゃんは言ってくれました。

 

 

 

ユキちゃんは、中古の白いカローラⅡ で迎えに来てくれた。

たしか、既にカローラⅡ は生産終了されてたけど

大切に乗られていて、車はキレイでした。

 

 

「Sara、もう泣かないで大丈夫だよ!」

 

「タケシさんが言ってること、一緒に確かめに行こう」

 

ユキちゃんが微笑んだから、私は少しだけ安心した。

 

 

「ユキちゃん、お休みの日にごめんね」

 

「タケシには他に好きな女の人がいる」

 

それを言うのがやっと

 

また涙が出てくる

 

 

 

タケシの実家に向かって、車を走らせる。

東京都心から少し離れたところで

遠くはない

 

 

途中のコンビニで冷たい缶コーヒーとパンを買う。

 

まだGPSのカーナビが大衆車に普及する前で

カローラⅡ のドアポケットに地図が入っていたな。

 

 

優しい音楽をかけてくれたけど

でも、どんな曲だったか全く思い出せないの。

 

ユキちゃんの好きなSpitzだったのかな…

 

 

あの頃の私は

優しい人達に支えてもらっていました。

 

 

私は助手席で

タケシの実家に着いてからのこと

タケシに言うべきことを考えていました。

 

 

つづきます

 

 

Sara