酔ってて眠くて、それに加えての大騒動。
混乱してしまった私は、勢いに任せていろいろと余計なことを言ってしまっ、た。
 
 
「どうして誰かの一番になれないの」
 
 
私の周りには有難いことに人でいっぱいだけれども、いざって時は一人なんだ。
皆とそれとなく仲良しで、それとなく知り合いも多い。
普段はいいんだよ。人脈あるって見て貰えるし、寂しいと思わない。
でも、いざって時。一人を選ばなくちゃいけない時。
私はいつも一人になる。
 
先輩もそうだ。
以前、「お前には他にもいっぱい相手いるんだからいいだろ」って。
一番に想ってほしい相手に、こういう風に見られてしまう。
自分がいなくても、他に誰かいる。
皆そう思うから離れてく。いざって時に一人になる。
 
先輩の前の言葉が引っかかってたのは事実。
流石に先輩が言ったことが引っかかってとは言わなかったけど、でも、「一番になれないのは嫌だ」って。
泣きはしなかったけど、ぽつりぽつりと。
吐き出た言葉は、あまりにも暗くて身勝手で淀んだ感情。
 
先輩になんて言われたのか、あまり覚えてない。
次の日も朝は、すっかり忘れてしまっていたから、ちゃんとした弁解や謝罪も出来ないままで。
流石に今言える訳もないし、でも、ずっと引っかかってるんだ。
 
先輩はべたべたされるのが嫌い。
依存されるのも、多分苦手。
だったら、こういう機会はなるべく少ない方がいい。
二人きりになると、余計なことばっかり言ってしまう。
でも、なるべく抑えなくちゃ。
先輩の傍にいられるように、自分の感情をコントロールしなくちゃいけない。
 
 
 
ほらね、こうやって私はまた誰かの一番になれなくなるんだ。
 
 
 
そして先輩との別れがより現実のものになってしまった。
先輩の就職が決まった。
でも、遠い場所。直ぐに会える距離にいなくなってしまう。
どうしようどうしようどうしよう。
追いかけてしまいそう。縋ってしまいそう。泣きそう、いや泣いた。
嬉しいことなんだよ。実際聞いて嬉しかったし。でも、悲しかった。
電話してくれるって言ってくれたし、会おうと思えば会える。

好きだよ。大好きだよ。
依存かもしれない、行き過ぎた憧れなのかもしれない。
でも、好きだよ。離れたくないよ。行かないでよ。
 
彼氏いるんだけど、さ。
先輩が好き過ぎてもう周りが見えない。別れてしまおうとも考えている。
ねえどうしよう。叶わない恋、墓場まで持っていくと決めた恋心。
でも、そう思ってても好きなんだよ。離れたくないよ。
この想いが実らないなら、せめて傍にいてよ。


嫉妬しているように見える、らしい。
同輩と最近仲良くなったのですが、その子が言ってた。
 
 
「先輩って結構独占欲強いよね」
 
 
…うっそだあ。直ぐに手放すと思うよ、あの人。
一度信頼失くすと、二度と戻ってこないと思うもの。
 
流石にそこまでは言わなかったけど、そりゃないわって否定した。
そしたら、「急に現れた存在に嫉妬してると思う」って。
確かに最近ぎゅー多くなったし、噛まれる回数増えたけど。
だけど、まさか…ねぇ?
 
だけど周りからはそう見えるらしい。
手放したくないと思っているように見えてるんだって。
 
確かに「お前と上記の話の子がいれば、他には嫌われてもいいよ」って笑ってたけどさ。
 
嫉妬してるよって言われたし。
手放したくないとも、言われた。
いつも傍にいてくれるけど、さ。
 
 
 
………まさか、ねぇ。
 
 
 
それも含めて、なんか今不安定な感じ。
明日の夜二人っきりぽいし、吐露しないように気をつけないと。
先輩も今大変な時期だし、あんま心配かけたくないしさ。
私ばっかが辛いんじゃないんだもの。
…先輩にこの気持ちが届いて、両思いで、ハッピーエンドで終われば、この気持ちも楽になるのかなぁ…。

最近二人きりが多い気がする。
その度に縋りたくなるような、甘えたくなるような。
依存っていうか、なんていうか。


昨日も寝るとき、思わず手を掴んじゃって。
なんでかな、でも不安になっちゃったのかな。どっか行っちゃいそうで。
だけど何も言わずに握り返してくれた。
そのまま一緒に寝てくれた。
流石に寝返り出来なかったから、途中で手を離したけど。笑


ずっと握っててくれたのかな、って。



あと、どうしても気になってる言葉がある。
基本後輩に構われてるっていうか、親しみやすいのかな?ヘタレだからか。笑
後輩にくすぐられたりしてた時に、後輩が「先輩しないのー?」って。
いつもしてるのに珍しいねって。
そしたら、「俺が手を出さなくても、お前には他にもいっぱい相手いるんだからいいだろ。」って。
やだよ、先輩じゃないといやだよ。誰が、じゃなくてさ。先輩がいいんだよ。
そう言ってしがみ付きに言ったら、黙られてしまったけど。



…これは、嫉妬?


だったらいいのに、な。