根尾真治『波に座る男たち』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

 

図書館本。

 

借金が払えない小料理屋の料理人が(一応)主人公のお話。

伝統食を守る(&シノギ)として借金のカタに抑えた船でクジラ漁にでるが、同業者の台湾マフィア、過激な活動をする世界的環境保護団体が立ちはだかり…。

 

組事務所に幽霊が出たり、歴戦のスナイパーが味方についたり、漁の最中で犠牲が出たり、同じシマの893が大量虐殺されたり、環境保護団体幹部の息子が治療府下の難病だったり、このボリュームでいろいろと詰め込みすぎ。

特に序盤の幽霊話は、伏線と思いきやその後特に触れられず、という。

 

たまたま、偶然、嘘のような奇跡で組若頭の彼女が太地町の漁師の娘とか、著者都合の良い設定も気になりました。