近藤史恵『桜姫』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

桜姫 (角川文庫)/角川書店
¥555
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図書館本。

大物歌舞伎役者の跡取り息子が幼くして死亡。
腹違いの妹・笙子は、自らの手で兄を殺したのではないかと疑う。
そんな彼女の前に、親友だったという若手歌舞伎役者が現れ、共に真相を探る・・・という物語。

綿密な取材がウリの著者が、歌舞伎の世界を描く。
筆力は高いので読みやすいのだが、今作は登場人物に感情移入がしづらかった。
梨園はあまりにも住む世界が違いすぎる。

サクリファイスシリーズあたりの方が個人的には好み。