馳星周『アンタッチャブル』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

たまには跳ばずに観るFOOTBALL

秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

アンタッチャブル (文春文庫)/文藝春秋
¥1,134
Amazon.co.jp
図書館ではなく買ったもの。

暗黒系ノワールの名手(?)の著者が、ブラックな色も残したコメディに挑戦。
キャリアだが頭のネジが飛んでる公安の椿警視に仕える若手の宮澤が主人公。
190センチで超名門一家の御曹司らしいのだが、椿の容貌が全くイメージできないのが辛い。

工作員のテロを未然に防ぐ、というのが「一応の」本筋。

必ずしも勧善懲悪が良いとは思わないが、このオチはどうなんだろう??
巻き込まれた方々が気の毒すぎる。
椿が優秀なのは分かったけど、これではまったく感情移入できない。
ただのキチ○イで、魅力ゼロ。

直木賞候補にこの作品が上がったというのは、ほとんどギャグではないかなぁ。

酒乱で淫乱かつふだんは乙女チックなヒロイン(?)千紗のぶっ飛び具合は少し面白かったが。