井上夢人『ザ・チーム』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

the TEAM(ザ・チーム) (集英社文庫)/集英社
¥724
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傑作『クラインの壷』でおなじみ、岡嶋二人氏の中の人の片割れによる連作集。

ガンガン当たる「霊視」の正体は、犯罪まがいの調査のたまもの。
その「霊視」に疑問を抱く反オカルト記者などが、彼らのウソを暴くために動き出すが・・・

一歩間違えれば反感を買いそうな主人公たちに対し、爽快感すら覚えさせるのはさすが。
著者はシリーズは書かない主義らしく、もう彼らの物語に触れることはできないとすれば残念だ。

読みやすい文章なので、宮本武蔵1冊読む半分くらいのスピードで読破できます。