那須正幹『ぼくらは海へ』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

 
底力はある」「インサイドで踏ん張ることができれば勝機が見える」と書かれるとか、格下扱い
相手の九州学院がどれだけ強いのか知らんけど(IHは2回戦敗退)、悲しくなってくるわ。
だって、腐ってもあの能代工だぞ・・・

ぼくらは海へ (文春文庫)/文藝春秋
¥637
Amazon.co.jp
これも図書館本。
自宅~ギオンス間の往復移動だけで読破しました。遠いわ!

ガキの頃、彼の本は結構読みました。
本作は1980年に発表された、一応は児童小説らしい。
が、著者の代表作である『ズッコケ3人組』シリーズとは趣が大きく異なる。

それぞれ家庭に複雑な問題を抱えている小学生たちが主人公。
それもニートなギャンブラー親父、学歴厨な母親、仮面夫婦等々、かなり重い。

ひょんなことから「船」を作ることになった彼ら。
多くの挫折を経て完成が見えてきたところで、衝撃的な「事件」が起こる・・・というお話。

ちょっと児童には重すぎるし、いわゆる「幸せな一般家庭」の子どもには理解しがたい描写も多い。
大人が昔を懐かしんで読むくらいが、ちょうどいいのかもしれない。

でも、昔の子どもたちって、アニメでも漫画でも、今のよりは大人テイストのものに触れていたと思う。
現代っ子は、格好だとか性的な部分だけは昔よりも進んでいるが、全体的に基本幼いのでは。

・・・とまぁ、こんなことは我々も言われてたんだろうし、歴史的には繰り返してる話だろうけども。
(大正時代の「席を譲らない最近の若者」という新聞投稿は、比較的よく知られてますな)

それにしても、80年代初めで小学生が学習塾に通う話とか、田舎者としてはこれだけでも驚愕。