仕事始まってまだ2週目なのかよ。死んでまうわ。
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久々に乙一作品。
「文善寺町」という一つの小さな街で起こる出来事が、時系列もバラバラに描かれてます。
『夏と花火と・・・』で天才ぶりを遺憾なく発揮した彼もそれなりの齢になってきました。
前に『GOTH』を読み直した際、やっぱ著者も俺も昔は若かったんだなと感じたが、仕方ないすね。
で、本書はいつもの乙一作品を想像すると、ちょっと面食らうかもしれん。
なんだか「白い」のです。あのダークさは、だいぶ陰を潜めている。
それもそのはず、全部読んでから知ったのだけど、プロットは素人のボツ作品だそうです。
彼がそのアイデアを元にリライトした、といったものみたい。
以前、トイレの落書きでコミュニケーションを見事に表現したこともあるので、
雪文字で平行世界と交流する「ホワイトステップ」なんかは、まさに本人作かと思う内容。
また、短編ながら作中世界がリンクする伊坂氏のような作りは、個人的には好き。
自分のようなオッサンが読む本ではないかもしれないですが。