伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

チャリティ枠、計11万円か。それでも走りたい奴はいるんだろうなぁ。

ちゃんと何に使ったかは分かるんでしょうかね?

ゴールデンスランバー (新潮文庫)/伊坂 幸太郎
¥900
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出張中に読破。

ケネディ暗殺のパロディ(?)とも言える作品。

普通の青年が巨大な陰謀に巻き込まれ、首相暗殺犯として追われる話。


メディア情報によって世論操作は十分可能というのは、自分の卒論のテーマでもあった。

要は、この本の主人公は松本サリン事件における河野氏の立場ということか。

現実環境が疑似環境とかけ離れるなんて、そんなに難しいことではないのだ。


伏線の回収に若干不満もないわけではないが、長さの割には一気に読めた。

長旅のお供としてはおススメかも。


個人的にはJFK暗殺よりも、下山事件を思い出してしまった。

たぶんあの事件が迷宮入りしたのは、ちょっとずつ関わった人が多すぎたからだ、と言われる。

だから、自分が事件に関与したことについて気付いてすらないケースもあるんだろう。