K-1のKは空手、キック、カンフー、拳法などの頭文字。・・・なんてのも今は昔。
MMAもそうだけど、トータルに優れた選手が勝つようになって、面白みは減ってしまったね。
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で、これは別に格闘技の本ではありません。
893の組長を誘拐し、身代金をせしめたはずが、組んでいた中国人が逃亡。
そのまま東京湾に浮かんだのだが、金のありかは分からずその真相を探る、という話。
主人公は「木」(もく)と呼ばれる裏稼業的探偵。
タイトルのKはケイ(京)という、いわばヒロイン的存在を示している・・・はず。
「木」が使ってる偽名・木村、あるいは死体処理業者カズオもイニシャルはKだ。
『ケイの日々』ではないあたり、何か思うところあってのタイトルか。
後半のどんでん返し(?)は、ミステリ好きなら誰でも予想できる範囲(つかすぐ分かります)。
カズオとの偶然すぎる出会いは、あまりに作者都合だなという気はした。
いろいろな面で傑作とは言い難いが、通勤時間の読み物としては充分かと。
#個人的には南アにいてもおかしくないと思う大黒。敵に回すとイヤだなぁ・・・