荻原浩『僕たちの戦争』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

実家の近所が日本最後の空襲を受けたところだったりする。

ポツダム宣言受諾が1日早かったら、なんて思ったり。


俺は別に戦争ヲタではないが、広島、ひめゆり、知覧など戦争系資料館・博物館は何度か行った。

こういうのは修学旅行のコースに入れるべき。

そしたら単純に「戦争は悪」「あの頃の日本人はアフォ」などという頭沸いた発想にはならんでしょ。



僕たちの戦争 (双葉文庫)/荻原 浩
¥820
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たまたまだけど、2冊続けて荻原作品になってしまった。


1944年の若き軍人と2000年のフリーター男がタイムスリップで入れ替わるお話。

だいぶ手垢にまみれた題材だなぁ…ってのが第一印象でした。

面白くないわけではないが、著者作品には珍しく、結構不満な点(激しくご都合主義な点とか)もあります。

評価は人によって大きく分かれるでしょう。


映像化はメチャクチャ簡単そうだな、と思ってたら案の定もうされてたらしいw

たぶん見ないけど。


こういう作品で面白いのは、文化の違いに触れる主人公たちの驚きみたいなところ。

やっぱ過去から未来に来る人の方が戸惑うんだろうなぁ。


タイムスリップものならば浅倉卓弥『君の名残を』がおススメ。

戦争ものならば横山秀夫『出口のない海』の方が面白かったかな。