- 押入れのちよ (新潮文庫)/荻原 浩
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荻原浩の短編集ってのは珍しい(?)。
叙述トリックがいくつか散りばめられ、読者を騙してくれます。
タイトルからも分かるように、ホラーテイストの混じった話が多いっす。
ホラーってよりは、ジャパニーズ式「怪談」のほうがしっくりくる。
「老猫」など、『世にも奇妙な物語』なんかで速攻映像化できそうな話が満載。
あの番組は、過剰演出が鼻につくから嫌いだけど。
個人的お気に入りは表題作。独特の温かい雰囲気がとてもイイ話です。
幽霊がそれらしくないあたりがちょっと乙一っぽい。
ただ、あの時代の14歳だったらもっとオトナじゃないかと。
どうも読んでると8~9歳くらいの印象を持ってしまう。・・・ってそんなツッコミは無粋かな。