荻原浩『押入れのちよ』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

押入れのちよ (新潮文庫)/荻原 浩
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荻原浩の短編集ってのは珍しい(?)。

叙述トリックがいくつか散りばめられ、読者を騙してくれます。


タイトルからも分かるように、ホラーテイストの混じった話が多いっす。

ホラーってよりは、ジャパニーズ式「怪談」のほうがしっくりくる。


「老猫」など、『世にも奇妙な物語』なんかで速攻映像化できそうな話が満載。

あの番組は、過剰演出が鼻につくから嫌いだけど。


個人的お気に入りは表題作。独特の温かい雰囲気がとてもイイ話です。

幽霊がそれらしくないあたりがちょっと乙一っぽい。


ただ、あの時代の14歳だったらもっとオトナじゃないかと。

どうも読んでると8~9歳くらいの印象を持ってしまう。・・・ってそんなツッコミは無粋かな。